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＠水天宮前 日本橋劇場(2020/11/03 1ステージ)
1階指定席 3600円(130席) 2階自由席3300円(60席)
左ん坊「無学者」14分
さん光「権助魚」枕3+噺13分
権太楼「厩火事」枕10+噺22分
権太楼「壺算」噺20分
仲入り14分
権太楼「鼠穴」枕4分＋噺53分
2020/11/03（祝火）曇 1:50-4:25PM（84/休14/57）下手前方 客席7割（90人？））
客層：中年層中心、男性過半数。
客入れ：感染対策。セルフもぎり、手指消毒。
左ん坊「無学者」
お話。「やかん」と同じ知ったかぶり、あーいえばこういう小咄集。
巧し、語り口もクリアで気持ちいい。
さん光「権助魚」
枕。寒いギャグから。一門での呼び方は「さんちゃん」、師匠だけはさん光だったが。
巷の不倫疑惑、今日の客席にも、独り身には騒動も羨ましい。
お話。商家の女房、旦那の浮気を疑って、お供常連の権助に迫るが知らぬ存ぜぬ。
では、行き先を教えてというと魚取り。権助が言う得物という魚がとんでもない。
ちゃっかりしてるのに、ものを知らない権助らしいキャラ語り。
権太楼「厩火事」
枕。11/3は世田谷のお寺の定例会だったが中止に。寄席は客席が手狭で大変、
「飛沫の刃」（苦笑）と。地方寄席のスポンサーが続々降りてしまい、経費が
掛けられないので日帰りばかりに。落語家プロデュースの会はギャラも…。
みんな損して三方一両損とか言っていたが使い方が間違っている。主催がまず
損，スタッフにはちゃんと支払うべき。札幌の値札がない魚屋見繕ってもらったが
請求書みたらとんでもなく高額。かみさんが食べるたび、いくらと五月蠅い。
お話 道楽ものの亭主に愛されているか疑念を抱く女房。隠居に相談すると、
見極め方を教わるが。
よくしゃべるおかみさんと、淡々とした隠居の温度差がまず可笑しい。
権太楼「壺算」
枕。ペットボトルでもってきてもらい一口。厩火事は何年ぶりでやったのだろう。
お話。水瓶を安く買おうと一計を巡らして。
壺屋亭主のテンパリ振りが愉快。
権太楼「鼠穴」
枕。前回、「鼠穴」をやるといったのを忘れていた。「壺算」無駄だった。
北海道の寄席で度胸試しにやるつもりだった、度胸試しに。毎日悪夢をみる。
ストレスが原因。
お話。一文無しで無心にきた弟に、兄が貸した金は三文ぽっち。弟は粉骨砕身して
稼業を成功させる。返金がため訪ねた夜、弟は兄の本音を聞き心許すが、災禍に
見舞われてしまい…。
8月の人形町スペシャルで、救いのない終わり方をした「鼠穴」リベンジ。
人物をとても丁寧に、言葉を尽くして語る。元締めは、情に長けているが、
テキ屋の負い目がある。兄は冷徹も理知的、それは非情な悪役と捉えられがち。
サゲは夢落ちで仕舞とせず、兄にわびの言葉を重ねさせ、心根の優しさを顕す。
娘・花に塩をふっかけたのを誤りたいと。 陰影に富んだ、胸に響く一席。
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