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＠小竹向原 アトリエ春風舎(2023/05/15-21 9ステージ)
全自由 プレビュー公演(5/15-16)前売り・当日2000円
一般：前売り3000円 当日3900円 25歳以下・60歳以上：前売り2500円 当日3400円
作：三好十郎(1950年 青空文庫収録） 演出：河井朗
ドラマトゥルク・舞台監督：蒼乃まを 音響・照明：櫻内憧海 メイク指導：Mu-
制作：金井美希 制作補助：半澤裕彦 主催・企画・製作：ルサンチカ
出演：
渡辺綾子：緑川美沙
2023/05/16（火）晴 7:32-9:18PM（1'45）前方 客席ほぼ満員（35人？）
客層：20-30才代中心、男女半々？。
客入れ：感染対策。検温なし手指消毒任意。開場時10人ほど。椅子4列、2，3列目の
段差大で見やすく。前だとちょっと見上げる格好。当日パンフ A5 3ページ。
物販。ポストカード3種200円 1点モノ？ポスター2500円。カーテンコール2回。
以前観た公演では2時間を越えだった１人芝居、を刈り込んで上演。
舞台。島舞台、中央に角を手前にした格子板。照光板で種々彩られ。上手奥にマイク
スタンド、下手側に椅子、ウィスキーボトル。ミラーボールが袖側に１＋２個。
４方から照明に囲まれた舞台。
お話。兄からマルクス主義を教示された緑川美沙は、勧めにより上京。左翼の
社会学者山田のもとに身を寄せる。山田の弟と極ストイックも運命的な出会いを
するが、日本は軍国主義、右翼化していき…。第二次大戦前後の思想の大変遷と、
人間の性、業を交えてえがく、告白記。
シリアスでストイック、熱くても冷静な主人公に、スレンダー、澄んだ瞳、凛とした
佇まいの渡辺さん。スッと通る声できりっと語り、演じ尽くして、満場の拍手。
足りるのが物足りなくて、もっと越えてと欲が出るほど。刈り込みも主人公が抱く
殺意、信条恋情への裏切りへ憤怒、の後先を描くには確かで、複雑なことを
判りやすく伝えてくれた印象。三好十郎の言葉大事とした上での空間演出が施され。
四六のガマと照明で包囲し彩り。床の照光板がカメレオンとくるくる色変わりして、
移ろう世情、乱れる心情を映し。空間を染める色温度の変化が、主人公を取り巻く
外と内心を表してるよう。音楽に頼らず、１点使い、アレグロ・ヴィヴァーチェ！で
チャック・ベリー（かな）が流れたのは愉快。
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