サードステージ「トランスPerformance Vol.2」
＠ 新宿・紀伊國屋ホール （1996/1/26-2/26 33ステージ） 前売当日4500
作・演出：鴻上尚史
作家・雅人：手塚とおる 精神医・礼子：つみきみほ ゲイ・参三：古田新太
1996/2/3(土)2:00-3:50PM 晴 中段下手より 客席満員（420人）
当日券。開演3時間前からチケセ(03-5990-9989)にて。今回40枚位（受取に来ない
人10人弱あり。）Ｉ列とその後の補助椅子が当日席。縦通路は使わず。けっこう
いい席でしょ。電話せずのお客も当日列に並ばせたよう（人数少ないから？）。
'93公演再演（青山円形11/17-12/5 25ステ、大阪12/10-23 17ステージ）。配役
総入れ替え。作家・雅人：小須田康人->手塚とおる、精神医・礼子：長野里美->
つみきみほ、ゲイ・参三：松重豊->古田新太。
お話。離人症の雅人。時に意識喪失、別人格に。偶然遭遇、彼を気遣う参三と、
治療担当の医師・礼子とは高校同級生。狂気に入る雅人に二人の痛んだ心が
共鳴していくトリッキーなサイコもの。
お話は二の次。狂っても大好きな気持ち。献身、逃避、みんな肯定する姿勢が
胸に来る。まったく善良な世界。でも、決して幸福ではない袋小路なことに、悲しく
感動ねこ。とても軽やかな語り口がまた泣かせる。特に礼子参三の「女の子」
ペアが好き。悲しくても、酒じゃ酒じゃとケセラセラ。大人ですね。
主役三人。ぎこちなく、ちぐはぐ。最初。隔てた月日思わせ○。初演の三人は、
出会う前から、同じ空気まとってた。後半はその点、初演のが好き。さりげな共
感、溢れてた。今回の硬い感じは、日が立てば変わるかしら。
古田さんの気遣い演技○。手塚さんは期待の狂気とは違って残念。つみきみほ
さんの口調に、ちと違和感ねこ。
|