前頁 ] ホーム ] 一覧 ] 次頁 ] 


 サードステージ 〈Show Case第三話〉「催眠術入門」

 @中野ザ・ポケット (1999/2/24-3/1 8ステージ) 全指定 前売り当日共3800
 作:伊藤正宏 演出:木村健三 美術:小松信雄 照明:関口祐二[A.P.S]
 音響:城戸智行[オフィス新音] スタイリスト:古池慶二郎 舞台監督:飯田貴幸
 出演:
 小西崇之 :東雲久作(エロティックな催眠術ショーが売りの売れない催眠術師)
 村木よし子[劇団☆新感線]:来栖由理(東雲のマネージャー)
 高橋拓自 [動物電気]  :小林潤 (東雲の弟子)

 1999/2/27(土)晴れ 2:10-3:40PM(1'30) 後方から 客席ほぼ満員(170人)
 客層:20-30才代中心。女性過半数。
 客入れ:当日券は後方2列(最前方も?)。開演直前でも可。折り込みパンフに
 伊藤さんのインタビュー。第三舞台退団後のこと、小西さんとの、など。

 元第三舞台役者・現・料理の鉄人など構成をしてる伊藤正宏の脚本。マシュマロ
 ウェーブの木村健三が演出。伊藤さんと役者・小西さんの組み合わせは、ジァン
 ・ジァン公演('90、ちなみにチラシ絵は吉田戦車)以来。

 舞台。マンガな書き割り控え室。壁と床、一部畳、ロッカー、バケツ、なぜかある
 掛け軸も全部へたうまの絵。受話器とかは都合上現物。正面がV字に切られてて、
 廊下が見えるこしらえ。後ろ側は高みになってて、戸外の場面をみせる設定。

 お話。地方のTV局。出を待つ、催眠術師は弟子とショーの稽古中。動物の前座を
 するほどにすっかり落ち目の催眠術師はもう不安。思い通りにいかないと弟子に
 怒鳴り散らす始末。マネージャーの遅刻もその原因。甘えられる相手がいないから。
 ばたばたとした末、催眠術師は自己催眠でスランプ突破を試みるも失敗。不抜けの
 師匠を前に、マネージャーは弟子に独立を持ちかけ。マネージャーを巡る三角関係
 もあったりして、もう泥沼万歳。結局、離反する2人。地方のTV局で出番を待って
 いると、いまや使い走りの元師匠が現れ、ドタバタ再会再開。

 変な地方風俗(ムケネコとか。なんか吉田戦車な)をいれて、ぱたぱたする前半。
 うわすべったテンポにしょうもないな笑い。村木さんのばたばた演技とか。中盤から
 べた展開、ずんずん湿ってくる。演出と役者芝居でカバーしようとしてるけど、
 なんかつまんない平板展開なホン、△。うーん、困っちゃう。

 役者。小西さん。おぼっちゃまな、甘えたがりな、ダメ男を好演。ちとばた臭いけど。
 高橋さん。体育会系のきりりした動き。村木さん。きゃぴきゃぴも、女な業も手堅く
 演技。