シアターコクーン オフィシャルサプライヤーシリーズVOL.151「零れる果実」
＠渋谷シアターコクーン (1996/10/26-11/10)
作：鈴江俊郎、狩場直史 演出：佐藤 信 S5000 A3500 セットS8000
出演：洪仁順、手塚とおる、清水宏、さとうこうじ、花房徹、篠井英介、松本道子
山下祐子
1996/10/26(土)曇 2:00-3:55PM ２Ｆ前方から 客席ほぼ満員？(700人）
客層：女性７割？。２０才代の層＋壮年カップル目に付く。客入れ：特記無し。
演出家が選定するコクーン戯曲賞受賞作。蜷川、佐藤の禿おやじ二人のバージョン
が楽しみな企画。まず、佐藤版からみたねこ。
舞台。四角い島舞台。両袖には土台の鉄骨ものぞく。背面にはトタン壁。中央
付近に階段があり、壁上の通路につながる。上方は開けた空間。舞台上、中央に
六畳の畳が斜に。周囲には大小マンゴウ？の実がごろごろ。床には、階下への
「ドア」と「窓」。壁が倒れたみたいな不思議さ。全体はなんもない。で、高い天井が
気持ちよかったり。
お話。失踪したエイコの部屋。若者達が入れ替わり、立ち替わり。根無し草の
ような彼ら。エイコとニクタイカンケイにあった妙子（洪仁順）。彼女とは親しみが
「なかった」婚約者の男（手塚とおる）。友人のメイク顔のサラリーマン（清水宏）。
そこにエイコの姉（篠井英介）がやってくる。妹の部屋を引き払いに来たと言う。
キチンとしていない彼らに不安と怒りをもつ彼女だったが。
つかみどこなし。ゆるい雰囲気とかあるけど。うーんなんだろ。うとうとしちゃった
ねこ。ありそなことは微妙。電波での交信みたいな交流かな。心の弱い人達が
たまに目線交わす、けど決して触れあわないみたいな。ただ、自閉してるって
いうのかもしれないけど。たまにはこういうのも面白いねこ。寝たけど。
ラスト近くで、姉さんがしょうがないやと、肩の力抜き、彼らを認容する。そうしよう
とする。緊迫ほどけ、ほのかに暖かな感触もまた微妙。なんか良かったな。
役者。洪さん。声がよく通って○。眼の表情とか、近くで見たかったなあ。手塚
さん。抑えてうつむいた演技が多く、欲求不満。篠井さん。立ち姿が綺麗なのは
さすが。太鼓叩きの３人（花房徹、さとうこうじ、松橋道子）○。野放図というか、
自由な感じがとても好き。
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