ラフカット'96
＠新宿・スペースゼロ (1996/11/7-10 6ステ-ジ)
全指定 前売り当日3200
脚本：鈴木勝秀、ケラ、堤泰之、じんのひろあき 演出：堤泰之
1996/11/8(金)雨 7:10-9:30pm 前方上手から 客席ほぼ満員(350人)
客層：とりどり。演劇ファン、関係者とか。男女半々。
客入：最初、もぎりお姉さん、一人。みてるだけ？おやじ、手伝ってあげなよ。
オーディションで選ばれた役者、４人の脚本に１人の演出家な企画。前回未見。
舞台。中央よりに狭め(2/3幅）の舞台。作品ごとにセット。
一番好きなのは、じんのさんの。さりげで鮮やかな台詞が◎。ラストとか、座布
団３枚な巧さ。職人。青春の終わりを見事に描いてるのもにくい。堤さんの演出
も、ネバラン時代彷彿な素直さだし。トリのこれだけでも見る価値あり。
いろいろ珍しいもの見たよな。知ってる作風なのに印象違うのは面白い。間が悪
い、鈴勝。まったりした、ケラ。愛憎どろどろ、堤。最初の２作から、堤さん自身の
作品となると、切れがたってくるのはどうして？。役者のせいもありそう。
●「ひ hi」作：鈴木勝秀
こころの負の思いに放火するという少女、周囲に火の粉をまき散らす青年。放火
魔がいる夜と朝の出来事。
青年がポイントだけど、かっこ付け方が苦手。緊迫感もっとほしい。青年にもっと
切れあればなあ。彼の恋人役、原サチコが独特雰囲気で目立つ。でも、なぜ彼
を愛してるのか、わかんない。なんかちぐはぐな感じ。ラストのハッピー。明るさに
堤さん感じる。
●「13000/2」作：ケラ
イメクラでのどたばたと青春もんもん。「口内発射」とか芝居で初めて聞いたね
こ。前半はただどたばた、身も蓋もない台詞とかにくすくす。しだいに、Ｈで
ディープ。濃厚なケラ。演出はポップさから遠く、普通。李 美善さんが、おでこ
の広さといい、ちょっとの出で妙な存在感あり。堀本陽子さんがスリムでかっこ
いい。
●「キズジオニセアカ ツノムシの幼虫」作：堤泰之
バイオワックス工場、魔性の女を軸とした愛憎。ハードコアな堤さん。女性
（本丸仁美）に匂い立つみたいな感じほしい。でも、体当たりで熱演。ナイロンの
宮本雅通さんが、変態はまってて○。
●「代沢速読教室・夜間の部の休憩時間とか」作：じんのひろあき
先生が結婚退職。飲み会しような授業が終わったあとの身の上話とか。「とか」
がポイントかな。なんでもなさげな登場人物達、意外に濃い身の上、会話が面白
い。ブラックジャックは、落語だったのかあ。
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