少年王者舘「御姉妹」
＠下北沢 ザ・スズナリ(1997/1/22-26 8ステージ） 全自由前売り3000当日3500
作：天野天街 脚色・演出：バルボア
出演：ゴロ、夏村水香、虎馬鯨 他全17名
1997/1/26(日)おだやか晴れ 2:00-4:00pm 前方より 客席９割（100人)
客層：女性過半数。昔と一緒で若い子目につく。でも服装普通。＋たま人気な
往時とは違い（役者と同じような格好の子がいたりして、個性的だった。）
客入れ：つつがなく整列入場。天野さん、きちんと誘導。すこしおやつれになっ
たようだけど、お元気そうで安心。
'88東京初演＊。超人気の出る前のたまメンバー（知久寿焼）を含め、智恵子、
石丸だいこ、すうどんら出演（だったか、記憶曖昧）。少女達の台詞の弾むリズ
ム。名古屋弁と懐かしげな言葉の不思議。郷愁を誘う夏の夕方なイメージ。ナイ
スなばかダンス。果てしのないとほほさ。もう、何者にも代え難いほど、素敵な
少年王者舘との出会いだったねこ。この後、北斗ノ銀('89)、星の天狗('90)・・
など傑作が続いた、楽しみ毎夏でした。
＊タイニイアリスフェス。この年は、花組芝居や、一部で回顧されてたちゃかぽ
こ調書などがでてました。
今回、ほぼ４年ぶりの全体公演。病気休養中の天野氏に代わり、演出を役者：バ
ルボア、出演者は新人：かの日の役者がだれもいない刷新。
舞台。朽ち掛けた古げな和風。前方畳に麦わら帽子ぽつねん。の後方、縁側と障
子のお家、上は物干し場所。下手にはほとんど直角階段：上から降りる用。両側
に朽ちた漆喰の壁と錆びた扉。絡まるツタ草。場内はお線香？の香り、ぷーん。
立つ役者、天花粉の香り、ぷーん。
お話。不慮の事故、災害。逝ってしまったさえ気づかない少女達の止まった時。
彼女らの周りで遡る時代、翻弄される高貴な方の彷徨、侵略と反発。やがて、
すべては忘却、なんもなし。それでもすべては懐かしくて。とイメージねこ。
嬉しい、ともかくまた観られたこと。不満、でもやっぱ嬉しいエッセンス。
台詞のリズムと遊び、自在な発想が素敵、わくわく。「台風のメかあ。メならタネ
あるのかなあ？。蒔けばまた楽しめるね。」なんてね。いろいろ立ち現れる展
開、独特のポップさも楽しい。演劇観る幸せに、終始ほほえみねこ。
でも、薄味。新人公演にありがち、と身も蓋物言い。役者、パワー不足、と紋切
り。懸命さは役と相まって、いい感じではあったけど。うーん。エグさ（唾ジャグ
ラー）、ばかさ（延々リフレイン）、怪しさ（えへえへな物言い）も小。少女達の
可憐さと同居してて、絶妙だったのに。うーん。イタシカタないのか。
姉妹はそれぞれキャラつくって、○。特に、夏村水香さんのすっとぼけた感じが
好き（彼女、(･_･)と思ったら中村栄美子なり）。あと、虎馬鯨さん（男）が結
構怪しくて○。
もひとつだったけど、大好きな少年王者舘。だから、役者の成長見守っていき
たい。と言いつつ、石丸だいこ ら、登場待望変わらず。
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