PARCO+松竹提携公演 シアターナインス 「バイ・マイセルフ」
＠渋谷・PARCO劇場 (1997/4/25-5/25 40ステージ） 全指定前売り当日8000
作：三谷幸喜 演出：山田和也
出演：松本幸四郎、市川染五郎
1997/4/27(日）晴れ 2:00-4:30(休憩15) 中段から 客席超満員（470?座布団席含)
客層：幅広く。勤め人、初老の男女問わずカップル、関係者とか。
客入れ：当日券、開演１時間前に発売。12:40PMで列18名。G列＋通路席入れると
40,50人はOKそう。今回は楽勝。さすが8000円、ＧＷ天晴れ天気の賜なり。
舞台。素の舞台から、老役者の居間に。写真、小道具、舞台にまつわる「記憶」
の固まりようなそこ。「雨」がこの舞台の広さだとなかなか見物なり。
お話。引退した俳優の自伝をゴーストライターとして依頼された男。俳優の家に
取材にいくも、相手がまたくせもので。
嘘でも素敵、観客にとっては。それを知り、舞台に生きる役者が現実の凡庸さに
悩む。松本幸四郎自身と演じる大俳優が舞台の虚実と重なるような、錯覚感が◎
自伝は彼の舞台、ゴーストライターはダメだしする演出家、脚本家のよう。ミス
テリーな作風で始まりながら、観劇後の印象は「笑いの大学」に似てる。真実を
と唱えながら芝居の嘘の楽しみを知った検閲官と劇作家の共同作業を彷彿させる
から。大仕掛けはなし、小道具の使い方とか小憎らしい巧さあり。長時間もだれ
ず◎。メタ演劇、俳優論、アイデンティティーとわとか、いろんなのが底にある
のも面白い。観るほどにグーな、するめ芝居なり。
松本幸四郎さん。すました顔で、後半お茶目演技○。本人も楽しそう、顔に出な
いけど。市川染五郎さん。すっきりしたいい男。気持ちいいねこ。
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