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 パルコ・松竹提携公演 シアターナインス「МаТРёЩКа(マトリョーシカ)」

 @渋谷・PARCO劇場 (1999/4/25-5/25 39ステージ)  全席指定 前売当日共8400

 作・演出:三谷幸喜 美術:堀尾幸男 衣装:黒須はな子 照明:服部基 
 音響:井上正弘 舞台監督:松坂哲生 企画:シアターナインス
 出演: 松本幸四郎(男)、市川染五郎(青年)、松本紀保(女)

 1999/4/29(木)晴れ 2:05-4:10PM(2'05) 中段より 客席超満員(470人)
 客層:大人がいっぱいな老若男女。男性が通常より多めかな。
 客入れ:当日・座布団席が結構でているよう。覗き穴付きパンフ(1500)。松たか子
 の連載?など高麗屋一家なラインナップも。

 舞台。コンクリートむき出し、裸の劇場舞台(ビル上階にある設定)。壁際に机、
 流し、機材やら。正面の階段を昇った処に鉄製両開きドアあり。

 お話。大物男優の代表作が若手役者主演で上演されることに。白穂の矢が立てられ
 た青年は、当の男優自身から演技指導な、実の所オーディションな誘いを受ける。
 優しい物言いの裏に自我自賛な絶対の自信と、役へのこだわりをみせる大物男優。
 恐縮して殊勝に応対する青年に男優はある犯罪な罠をかける!?のだったが・・。

 演劇のウソを笑い、マコトで唸らせる。演劇舞台ならでわのトリッキーな趣向が面
 白いねこ。本、役者、観客の演劇要素それぞれを正攻にまた逆手にとっての仕掛け
 あれこれ。「間違い探し」や「遊び(にしても変なとことか)」が楽しいねこ。

 タイトルにある入れ子人形のように「騙しの構図」は形を変えて繰り返されるけど
 、役者な人間の欲望やら底にある本質は変わらず。興味深く、笑いの内もふむむな
 味わいを残して○。混乱の舞台も、ラストの幸四郎モノローグに役者という人間の
 業をすっとフォーカスさせて見事。これもふむむな。

 役者。幸四郎。その存在感にぴったり当て書き。お茶目な面もなんとも○。染五郎
 好青年ぶり○。松本紀保。なんでもなげでいて、ナイスタイミングな応対が○。

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