劇団☆新感線「髑髏城の七人」
＠池袋・サンシャイン劇場(1997/10/8-21 16ステージ） 全指定前売り当日S5000
A3500
作：中島かずき 演出：いのうえひでのり
出演：古田新太、芳本美代子、高田聖子、橋本じゅん、粟根まこと、逆木圭一郎、
河野まさと、インディ高橋、フランキー仲村、吉田メタル、右近健一 他全30?名
1997/10/11(土)晴れ 7:00-10:00PM（休憩15）1F後方から 客席9？割(700人)
客層：20〜30才代中心。ギャグに大笑い、拍手な素直さ。野郎が結構目につく。
客入れ：当日券、開演１時間前発売（Ｓのみ）。連休中のせいか、余裕でありそ
う。サンシャインって、キャパの割にロビー狭い。休憩や終演後は大混雑。
'90初演。沙霧：高田聖子→芳本美代子、極楽太夫：羽野アキ→高田聖子
無界屋蘭兵衛：鳳ルミ→粟根まこと に変わり。
舞台。前傾した土色床。ギーガー入ってる窓やら壁やら、中央には大門。
お話。織田信長亡き後の関東。正体不明の天魔王が台頭する地。そこが徒党に追
われる少女（芳本）をなりゆきで助けた、色男・捨之介（古田）。それが天下の
大事に関わるとはつゆ知らずに。
痛快な伝奇アクション。後半とか、いのうえ歌舞伎の最高峰、かな。ビザールや
カラフル衣装、ヘビメタや歌謡ポップ、実は強い優男、美学な変態キャラ、決め
ては転ける・反復するギャグ、スピードとアンサンブルな殺陣、といったおなじ
みの様式美は、ますますブラッシュアップ。とりわけ、古田、粟根さんの所作は
照明やら演出も決まってて◎。刀を投げ合っての殺陣なんてお見事。かっくいい
女の子達のダンスは、ロリポップな維新派な趣もあって楽しい。芳本・高田のツ
インボーカルは伸びやかで快感。天魔王周辺は妖しさが薄目△なれど、絶対悪な
妥協のなさは○。謎めきと意外性のお約束にはわくわく。と、お尻が痛くなって
も見返り十分の娯楽作、と思うねこ。
しつこいギャグは△。特に前半。もてない男はもてない話しとか、長すぎ。１２
Ｐの物語なマンガで、前半の３Ｐに延々ギャグ、それもコマ割小さめ、が続く
感じ。後半の怒濤の展開を思うと、伏線とはいえ、刈り込んで欲しかったねこ。
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