前頁 ] ホーム ] 一覧 ] 次頁 ] 


 劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎「SUSANOH〜魔性の剣」

 @池袋・サンシャイン劇場 (1998/4/5-19 17ステージ)
 全席指定 前売り当日共 S-5500 A-4000
 作:中島かずき 演出:いのうえひでのり 美術:綿谷文男 振付:川崎悦子
 音楽:岡崎司 衣装プロデュース:竹田団吾
 出演:古田新太、天衣織女(劇団青い鳥)、橋本じゅん、明星真由美(双数姉妹)、
 逆木圭一郎、粟根まこと、右近健一、河野まさと、村木よし子、インディ高橋、
 フランキー仲村、礒野慎吾、山本カナコ、吉田メタル、杉本恵美、タイソン大屋、
 はだ一朗、江本敏子 他 田尻茂一、川原正嗣、前田悟(アクションクラブ)

 1998/4/11(土)晴れ 2:05-4:45PM(休憩15) 1F中段「松」補助席 客席8?割(700?人)
 客層:20〜30才代中心。女性過半数。グループなお客多し。
 客入れ:当日券開演1時間前から。40人ほど列。S席のみ販売。補助席に空あり。

 舞台。マングローブ状根っこなパイプが天井〜床。これが収束、分散展開。床は半
 擂り鉢で前後分け。調度はパイプ集合体なギーガー然。

 お話。いつのころか、森多き地に二大国の戦あり。傭兵として雇われた3人のタケ
 ル(古田、栗根、橋本)の真の目的は、敵方が奉るという魔性の宝剣にあった。
 なんだカッコつけても実は泥棒じゃん、な世話物発端は、ヒロイックファンタジー
 な、プレステでRPG化できそうな、剣と魔法世界になだれ込むのだった。

 きりり顔で物語る新感線。火花散る台詞と視線の応酬、力とスピードの大奮発殺陣
 、バックアップつうか準主役な物語る照明と音楽、で決めるとこ決め。イントロの
 顔見せでの勢いなんて◎。決めてから落とすギャグはもうこまめ、律儀に挿入。
  アニメ、マンガ、TV好きのツボを的中、的確に拍手拾う。お約束を廃し、いつにない
  節度もち、物語と役者に侵入しないけじめ○。そつなく、隙なく、テンポよく、巧み。
 なれど、こてこて延々がなければないで、淋しいねこ。箸休め的ギャグが短
 時間でせわしない+怒濤の展開で、劇中自主休憩(すんなって)がまとめてできず
 、ちと疲れたねこ。

 だれも主人公じゃないようなドラマ印象。欲望とその罠が主人公?。とすると魔性
 の強さと、囚われる人の弱さの描き方がちと弱く感じたねこ。娯楽性との兼ね合い
 で難しいところ。今回みたいな物語を前面に押し出した、その先をどうするのか
 期待したいねこ。

 役者。タケル3人○。お茶らけがほとんどない、クールな栗根さん。多彩な表情で
 決めたり、可愛いかったりの古田さん。いかつい顔もいい感じな、橋本さん。ゲスト。
 なんで新感線に?な、天衣さんは持ち味いかしなるほど。妖しさもちらり、女丈夫
 な明星さん。歌が無かったのは淋しい。彼女と共に姦し3人皇女演じた、村木さん
 、山本さんは健闘、捨て身のこてこてさを随所にだして○。