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  こどもの劇場'98スペシャル「ふしぎの国のアリス」

 @三軒茶屋・世田谷パブリックシアター(1998/8/8-12 10ステージ)
 全指定前売り当日共 A4000 B2500(1F立ち見3000?) 
 原作:ルイス・キャロル 脚本:宮沢章夫 演出:松本修 美術:加藤ちか
 作曲:桜井圭介 振付:井出茂太 衣装:今村あずさ

 出演:神田うの(アリス)、ジェームス小野(チェシャ猫、ニセウミガメ)
 秋山菜津子(アリスの姉)、大井靖彦(三月ウサギ、料理女、ねずみ)
 小嶋尚樹(王様、サカナ)、沢則行(警備員、トランプ、陪審員)
 鈴木久美(公爵夫人、ドードー鳥)、高田恵篤(帽子屋、カエル、グリフォン)
 田岡美也子(女王、アヒル)、山谷典子(オウム、ジャック)
 吉田朝(ウサギに似た男、白ウサギ)

  1998/8/12(水)くもり 1:05-3:20PM(休憩15) 1F前方より 客席9割(650人)
 客席:親子率7?割。10歳以下お子さま率4?割。劇中、舞台につっこみ、疑問会
 話のお茶の間状態客2?割。でも、ねこの集中力そぐほどではなし。
 客入れ:楽日。当日券。マチネは立ち見のみ15枚、ソワレはB席のみ20枚、手すり
 が視界に入るなど、ご了解求める掲示あり親切。キャンセル待ち選択ねこは3列目
 中央よりありつき、ラッキ。招待席かぽちぽち空席あり。最後尾で立ち見してる人
 達がお気の毒。物販はカップやらグッズ。有料パンフはなし。

 もひとつ欲求不満。不条理会話劇みたいで大人向け?。うのダンス、気持ちいい。

 昼、夜、おやつ時、夕方前時刻を示す、リューズ付大時計が4ヶ。劇中10ヶほど
 に増加。舞台後方へ物語世界への大扉、書き割りの公爵家、ベンチだけとシンプル

 午睡から醒めたアリスが、姉に語る奇妙な夢、夢と繋がった現実の話。アリスが辿
 る物語というより、取り巻く人達それぞれの物語。アリスは通りすがりの傍観者に
 なってる印象。

 もっと面白くなりそうな、物足りなさ。遊◎機械みたいな走り回りダンス?、人形
 と人間のとぼけたやりとりの楽しげなリズムはあれど、ほとんど会話劇でカラフル
 さは小。不条理なやりとりの面白さはあれど、子供向き考慮か中途半端。ダンスと
 かもっといれて視覚的な面白さ狙うか、変てな会話の面白さ狙うか、とかなんとな
 りそな。中盤、退屈ぎみで午睡状態、こまったねこ。

 期待の井出茂太振り付け。洪水の後やフィナーレのダンスはもろイデビアンクルー
 とりどりの動きが面白い。でも、本格的に踊れてない感じで乗りはいまいち。うの
 ダンスはバレエぽく。すらりとした姿態と伸びやかな動きがすてき。この時ばかり
 は騒がしい子供達も大人しくみてたよう。

 うの演技は巧くはなし。でも、飾り気がないとこは悪い感じせず。高田恵篤。切れ
 のある動きをちらりと見せて○。秋山菜津子。小嶋尚樹。いつも通りで安心。

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