THE SHAMPOO HAT 「黄色い空」
＠シアターＶ赤坂 (1999/9/21-23 4ステージ) 全自由前売り2800当日3000
作・演出：赤堀雅秋 照明：赤石諭 音響：神尾美穂 舞台監督：飯室由美子
舞台美術：F.A.T.studio 制作：HOT LIPS 徳永陽子ほか
出演：
児玉貴志 ：宮下（古株なるもなんか疎んじられてる劇団員。大谷に恋心あり）
赤堀雅秋 ：堀田（劇団の脚本、演出家。強もて？）
多門 優 ：木村（クールな人。当初、大谷とラブラブも破局？）
野中孝昭 ：白石（看板役者ないい男。他劇団オーディションを受けようとしてる）
日比大介 ：古川（オーディションで入団。大谷の知人。内気な男）
福田暢秀 ：車 （オーディションを受けに来る。自分勝手でへんなやつ。不合格）
千葉雅子[猫のホテル]：井上（オーディションで入団。主婦。白石に恋心あり）
難波美恵[つめきり] ：大谷（劇団紅一点、だった。）
当初予定のベターポーヅ松浦佐和子に替わり、難波美恵が出演。
1999/9/23(水祝）曇 5:05-6:35PM(1'30) 前方より 客席満員（200人）
客層：20才代中心の若さあり。女性過半数。
客入れ：整理券なし、間際に満員。客席誘導は常駐して適時実施。座席詰め込みで
通行難あり（この劇場はいつもの横の通路なし）。
初見の劇団ねこ。なんかパフォーマンス集団が前身らしい。ぴあにいきなり取り上げ
られたこと、猫のホテルの千葉さん客演に見に行ったねこ。
舞台。白い壁も煤けた、大学学館な雰囲気の部屋。「劇団ハト」と窓に大きく一文字
ずつ。コバルトブルーのカーテンはやすっぽく、ちゃんとレースカーテンあるんだけど。
部屋の隅には着ぐるみの頭、小道具、備品など雑然。下手に開け放しの入口、
階下からの階段がある設定。上手、手前にトイレ、奧に炊事場。クーラーがあるのに
、扇風機６台もあり（劇団規則でなぜかクーラー禁止なため）。
お話。劇団員・宮下はなんか孤独、苦情をいわれるも他家の犬に餌をやって唯一
友達とするほど。劇団員の紅一点・大谷に気があるが、告白できる勇気もない。
後輩の木村とラブラブならいっそのこと。その日は新人のオーディション。躍進中と
主宰は紹介するが、しょぼくれは隠せない。それにも関わらず、礼儀作法とか解せ
ない厳しいこだわり規律を説教したり。受講者は箸にも棒もの・・な素人ばかり。
真面目不器用な主婦・井上、大谷に連れられてきたなんかぼーとした男・古川、
わけがわからないことを言う男。
それでもその中でも、２人は合格。古川には先輩面すれど、同僚白石には言い出
せない、ダメ宮下。友達の犬にいつも餌をあげてはつかの間の喜び、優越感変わ
らず主婦・井上は、木村に不純な恋心、控えめモーション。それもあっさり気取られて
本人に諌められて、とほーに暮れたり。いつのまにか、大谷は白石とラブラブ、
木村は振られた模様。古川はといえば、なにするでなく、感情移入を時折しながら
傍観。そんなある日、宮下は田舎のおやじが亡くなり、家業を継ぐ、劇団抜けると
古川、井上に告白。なんだろなあ、満たされなさな憤りに腕立て伏せをする宮下。
同調する新人２人、と木村。宮下が去った翌日。古川は懸案の犬の名を当てようと
さまざまなにを呼びかけ。と、一つに応答あり。それは宮下の思い人だった、
大谷の名前。
内気な静かな演劇。微細なしぐさ、目線の交換でいや〜んな、居心地悪いな、
くすくす笑いな雰囲気醸し。キャラというより、とりまく場の空気を巧みに表現。
ラスト近く、無人の場面続くも、なんかありげに感じられほどの造りこみ様。
存在感ない役者はほんとにいないみたいだし。なんかすごいのかも。
フェイドアウトする暗転転換の近くから、切な系のピアノ曲挿入。ちとステレオタイプ
、ずるいかな。情けなく、切ない青春の蹉跌ドラマが基調。なれど、それ故に
共感のくすくす笑いをぽつぽつと生み。無駄にシリアスに沈ませないおかしみが
あるの○。表情の交換やら、観ていないとわかんない場面多いし。会話なら
聞き流しでも内容わかるのに。集中してちと疲労ねこ。
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