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＠下北沢 ザ・スズナリ (2000/7/26-8/6 26ステージ) 毎日２ステージ（土曜３ステ）
全指定 前売4,000円 当日4,300円
作：土田英生［ＭＯＮＯ] 演出：田辺エデン[カステーラ]＠オランダ
美術：沢田牧画 照明：宮野和夫 音響：原島正治[囃組] 演出助手：真名古敬二
大内史子 舞台監督：山口勝也 宣伝美術：森崎偏陸 制作：中村文重 ビコーズ
出演：
吉田日出子 ：花屋？、正体不明
渡辺えり子 ：舞台女優？、正体不明
竹中直人（日替ゲスト） ：親方
2000/7/29(土)晴れ 10:05-11:00PM(50) 最前方より 客席満員(150?人)
客層：大人な年齢層中心に老若男女。女性過半数。
客入れ：クロークあり。A,B,C（背もたれ付き桟敷）は特に狭いので預けた方が○。
携帯注意は喧しい音で代替え、言わずとも切ってねな。折り込みパンフ、物販なし
久しく小劇場に立ってない、渡辺えり子と吉田日出子の二人芝居。飄々とした
軽妙会話に情感忘れず、人気のＭＯＮＯ主宰・土田英生の本。オランダで劇団
もってるらしい、詳細不明の日系人・田辺エデンの演出。お楽しみゲスト
（勘九郎、山本圭ほか）をくわえ。都合いい１０時劇場もいれて、演劇好きには
お楽しみな企画公演。
舞台。稽古場または倉庫な雑然。ベニヤの盆が床。一段高く、紅い花。トタンの
壁、書割で湖畔と遠景に山の絵（壁には演劇な仕掛けあり）。鏡なしの大きな
鏡台。ボール状地球（床に青）。ライトあちこち、それぽく吊られ。オープン
リールの箱が縛られて床。奥に衣装、なんか汚れてる風に。最前列中央には
お茶セットがビルトイン。
お話。廃墟となった劇場、稽古場。花屋（吉田）が鉢植えを届けに。でもそこの
女優？（渡辺）は受け取りサインをくれない。そればかりじゃ、あれこれ手伝わ
せて、使えない呼ばわり。酷いね。台本を覚えらない、とか私は一体だれ？とか
、なんか要領をえないし。しょうがないと花屋。大丈夫、舞台に上がれば。あなた
は女優なのだから。と、エチュードスタイルの不条理劇は始まって。
楽しく、ちょっと怖い「役者芝居」。原作と演出がどこにいるのか、謎めき行方
不明なほどに。「役者」と「劇場」ある舞台に微笑みねこ。芝居と素、不条理と
日常を行き交い、役柄を取り替えながらループ進行。愛嬌と時にヒキョウなやり
取りが、お茶目でときどき不気味。枯れた花＝失われた演劇と劇場が、活きて
いる役者でつかの間蘇る。「こども」を育てることを楽しみ、同時恐れる処は
表現者なら共感するとこあり？。にしても、土田氏の絡み具合がよくわかんない
ねこ。渡辺さんの本つうなら、なるほろな感じだけど。
エチュード趣向。ナトリウム灯下、焼け跡な虚無に浮かぶ生花、書き割りの青空。
そんな演劇な嘘が刹那に素敵。互いに照明を当て、おとぼけ顔での演出で遊び。
場内くすくす。二人の沢山の唄はさすが。潤いと遊び心あるソロ、デュエット
たっぷり。ファンには嬉しいところ。とりわけ、デコさんが愛らしく幸せねこ。
１時間弱と物足りない位の時間、丁度よし。
ゲスト。浴衣を腰までたくし上げ、近所の花火大会帰り状態な竹中直人。すね毛
を丸見えにして、この世を嘆きはじめ。なんなんだかと笑うねこ。
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