拙者ムニエル「星星瞳星キラリ」
＠天王洲アイル スフィアメックス (2000/11/9-13 7ステージ)
指定 前売3,000円 当日3,300円 自由前売2,500円 当日2,800円
（指定席、自由席とも、全シーン観劇可能）
作・演出：村上大樹 映像：上田大樹[i.w.] 照明：千田実[CHIDAOFFICE]
音響：島貫聡 舞台：斎田創＋突貫屋 衣裳 木村猛志[A.C.T]、拙者ムニエル
小道具：桜井徹、松浦孝行 宣伝美術：吉井花英、寺部智英
演出助手 山下猛、荒川浩輝 制作：内藤利恵子[ナイロビ]
出演：
桑原裕子[KAKUTA]：ピン子
澤田育子 ：キリエ（ピン子姉）
市川訓睦 ：テルオ（ピン子彼氏）
加藤 啓 ：ホシ彦（ピン子の亡くなった彼氏）
市川しんぺー[猫のホテル]：ポンプ（ピン子の登山サークル仲間）
山岸拓生 ：大吾（同上）
千代田信一：医者
伊藤修子 ：婦長
成田さほ子：ターシロ
寺部智英 ：病人
岸 伸泱 ：コハダ
村上大樹 ：サラリーマン
2000/11/12(日)晴 7:15-9:15PM(2'00) 自由席後方より 客席満員(250人)
客層：２０才代中心。男女半々。カップル、お友達連れ多し。
客入れ：当日券は開場時もあった模様。自由席は狭め箱ベンチ３列。指定は普通
サイズ椅子７列。自由席の空き席誘導あり。荷物預かりなし（ベンチ下に入れら
れるのは○）。横詰、みなコートを脱がないので余計狭し。暑くないのか若者達？。
折込パンフ、Ａ３真中折、配役、スタッフ、予定掲載の最小限。物販なし。終演後
猫のホテル、千葉＋池田による、村上氏密着撮影ビデオ(1,200円）販売。フリー
マーケットよろしく､床上で。今回はすでに売り切れとかで振込用紙を配布。
キャパを増やして満員御礼、ますます躍進の新作。品川から徒歩15分の道すがら
運河沿いベンチに、河岸レストランに、恋人メッカな天王洲での公演。
舞台。壁に☆連ね、中央波止場な突先・中二階。背景にスクリーン、Romantic
Crusingのロゴがやや控え目にあり。
お話。ピン子がテルオと付き合い始め。近場コンビニまで歩いて70分、ってそれは
近くありませんなテルオのアパート、疎遠になりがちと携帯欠かさず。でも、ピン
子はサークル大事、それも野郎ばかりの山岳部、でテルオはちょっと寂しい。
野郎二人に仲良くしてもらって、ピン子お気楽、ちょっともてもていい気分。と
いうのも家じゃ、恋人を事故で亡くしたばかり姉が自分に意地悪。愛憎どろどろに
されて、たまんないこともあり。いや〜ね、幸せにリベンジ。でも、死んだことが
信じられなく、病院に毎日恋人を見舞いの姉はかわいそう過ぎ。
その姉恋人のホシ彦はなぜかテルオ家に神出鬼没。床下菜園まで作って迷惑なやつ
厚顔無恥そうな彼だけど、父親との確執は半端じゃなし。「口さみしい」親父は
ホシ彦の勤め先に執拗に登場。テルオの家、絵描きの友達といる路上、村長選挙に
出馬事務所、寿司屋などなど。一方、彼らの預かり知らないところに寂しい妻帯者
リーマンあり。「駅伝説」とか胡散臭い出会い紹介所で、それでも駅でささやきの
恋がしたくて入会。なんかよくわかんないけど、練習相手が妻だったりしたけど。
さて、中略。知らずいい気になってたピン子のもとから、いつしかテルオ離れ。あろう
ことか、姉貴と一緒に。サークルのやろう二人は足の引っ張りあいしながら、双方
みごとに失恋。それから幾年かあと、テルオの近所にドン・キホーテ開店。再会
したピン子は、ドンキの女社長。女の泪で反対派も納得させて、ちゃっかりしっかり
テルオの不便さを思い出したことも開店の理由。二人、その山頂で星観れば、生涯
を共にできるという伝説の無人島へ。途中、ピン子姉は、ホシ彦に妹への恨み
つらみの無意味さ加減を諭され。愛ゆえにホシ彦に殺されて、天国へ（かな）。
じゃまがなくなった、いまでも好き合う二人。テルオはピン子に無人島にドンキ
開店をお願い。自分がお客、で従業員。稼いで買うぞと頼もしい。それはいいと
ピン子。かくして、満天の星のもと、二人きりのドンキは開店。よかったね。
ヘンテコの波間に真情ある恋物語。照れ隠しとおもしろ好きに捻ったギャグ、と
等身大な直球愛憎劇の二本立てな趣。既存ドラマをねたにしてのおもしろさは
ここならでわの巧みさ。でも、いつもと違った率直さが彼らにして違和感と
ややトーンダウンを招いてる印象。それではならじと、変態キャラと本編無関係の
ギャグシーンを投入、時間より長く感じさせちゃうのが残念。単品だと面白いとこ多々
だろうなだけに。時折、シリアスドラマでみせるおちゃらけが、むしろ哀しみ醸して
いい感じ。この辺のいい按配がもっと観たかったねこ。
役者。ゲスト２。桑原さん。役柄もあって素直でタメな台詞回しが○。市川さん。
ちょっとずる美味しい（か？）なキャラ。村上、加藤さんのくだけた感じは相変
わらず○。でも、今回はいつもより一杯一杯でちと△。市川さん。母性本能くす
ぐりなかわいいとこあり。
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