劇団☆世界一団「スペースラブ」
＠大阪梅田 よしもとrise−１シアター(2002/6/7-9 6ステージ)
全自由 前売3000円 当日3300円 学生は学生証提示で1000円キャッシュバック
6/7m 前売りチケットに限り、学生2000円 一般1000円キャッシュバック
＠東京 シアターサンモール6/29-30
作・演出：ウォーリー木下 舞台監督：武吉浩二[スタッフ空海]
照明：大塚雅史[DASH COMPANY] 舞台美術：柴田隆弘[ウォームハーツ]
音響：奥村威[T&Crew] 衣装：金崎めぐみ ヘアメイク：とみつるくうこ
小道具：小松造形研究所、真木丸槙 選曲：近藤康夫
グラフィックデザイン：黒田武志[SAND SCAPE] イラストレーション：岡田裕也
演出助手：東善仁 製作：森重光恵、木部紀子ほか プロデューサー：田中一郎
企画製作：劇団世界☆一団
出演：
年清由香 ：少女 （謎のヒッチハイカー）
平林之英 ：ハッカ （船外活動担当のサイボーグ）
吉岡晶子 ：ホウズキ （宇宙生物学者）
小松利昌 ：Dr.アマカワ （精神分析医）
赤星正徳 ：ブラッド・シーウォーカー （マリオン副キャプテン）
希ノボリコ ：ココロ （通信技師）
工藤丈徳 ：ランゲル・ハンス （科学ジャーナリスト）
井田武志 ：ヨウスイ （天文学者）
安元美帆子：ルナ （？？？？？）
2002/6/7(金)暑晴 3:05-5:03PM(1'55) 前方より 客席5割(110人)
客層：20歳前後中心、女性過半数。おばさん、サラリーマン少々。
客入れ：いつものように劇団、プレイガイドチケの順で入場。この扱いを忘れてて
ローソンチケ買っちゃったねこは待ちぼうけ。同じ前売りなのに理不尽、同時入場を
希望。平日昼で20人列と少なく、実損なかったけど…。劇団赤鬼(神戸）のKAVC公演
とチケ提示で半額の相互提携あり。
折り込みパンフ。B5 縦に二つ折り。表をロケットイメージ。あらすじ、配役、
スタッフ掲載。予定の掲載はなし。次回公演は1月（だったかな）
物販。ビデオ、カンバッチ、Ｔシャツとかいろいろ。
三演の代表作とか。先行のパルテノン多摩演劇フェスではグランプリ受賞。
舞台。1.2mほどの白シートが四つ等配置、奥で畳まれ瀧上り。中途に大小の穴あり。
同様のが天井中央にも。シンプルな装置も、照明はてんこ盛り。今回はムービング
ライト４灯を使用。
お話。夢を掛けた宇宙人探査船・マリオンは落胆の岐路。未発見の脱力になんかもう
夏休み気分、ちょっと現実逃避？。地球も間近の宇宙、に未確認生物発見。生物？
それも、カウボーイハットの少女？。回収した彼女を囲んで、ひと騒動。賑やかな
長屋の住人のてんやわや模様。そんな呑気顔とは裏腹、問わず語りに少女へと告白。
それぞれの哀傷の記憶、どうしようもない人生。そして、個人的な問題はぶっとん
じゃうよな、とどめの一撃。とどめ？、ホントに？。
ポップにはっちゃけるが、底にしっかりした世界観あり。テンポ快調、せっかちな
ほどの荒削りぶりがむしろ功を奏し。哀しいエピソードも沈ませず、兎も角ＧＯな
すぎゆく人生を体現。内省にありがちな語りすぎがない、思い切りの良さが○。
スピーディな転換に、照明大活躍。もはや装置な空間造形◎。その青の美しさに
心酔するねこ。マイムやモブでの動きはもひとつ。ぎこちなくて、雰囲気造りって
ことで…。
ポップな外観で描かれるのは、悲惨な現実。作家は醒めてみつつ、それでも諦めては
いない。生きていく絶望に囚われるのでなく、受け入れることから始まる希望。
それを信じる力が、あり得ない奇蹟、逆説なラストに感じられ、しみじみするねこ。
役者。年清由香さん。不思議少女。ぽつんと１人な佇まいがすゞやかで好きねこ。
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