Ｇ２プロデュース AGAPE Store#5
「地獄八景亡者戯 Jigoku Bakkei Moujano Tawamure」
＠大阪上本町 近鉄小劇場(2002/6/28-30 4ステージ)
http://www.kintetsu.co.jp/theatre/index.html
＠青山円形劇場 6/19-25 10ステージ
指定、立ち見とも 前売4500円 当日4800円
原作：上方古典落語「地獄八景亡者戯」より 脚本：東野ひろあき 演出：Ｇ２
美術：島次郎 照明：倉本泰史 音響効果：早川毅 スタイリスト：内村淳子
道具製作：C−COM 演出助手：若月理代 舞台監督：唐崎修
ヘアメイク：小島祐司 スタイリスト：山上仁豊子、長谷川みのり
プロデューサー：G2 宣伝美術：東畢 制作：大西規世子、尾崎裕子
提携：近鉄小劇場（大阪公演） 協力：青山円形劇場〈東京公演）
後援：TBSラジオ（東京公演） 制作協力：(株）古舘プロジェクト
主催：AGAPEstore 製作：ジーツープロデュース
出演：
松尾貴史
三上市朗 [劇団Ｍ.Ｏ.Ｐ.]
八十田勇一[劇団そとばこまち]
福田転球 [転球劇場]
濱田マリ
2002/06/28(金)曇 7:10-8:58PM(1'45) 中段より 客席超満員(540人)
客層：老若男女。おじさんおばさんも結構。カップル、お友達連れ多し。
客入れ：客席サイド壁のくぼみに座布団席(20×2）、後方立ち見20人。本席と同じ
料金なんて（立ち見の前売り）、理不尽。ゆる坂に前後かぶる配置の客席。舞台に
近いのはいいけど、見難くて△。東京なら、東京芸術劇場小並。
折り込みパンフなし。物販。パンフ（お経本式展開・折り畳みＡ４版仕様 1000円）
春風亭昇太を入れての対談収録。
現・米朝が戦後復古した大作落語に想を得て劇化。土曜公演には、その人間国宝も
見に来られていたとか。
舞台。瓢箪ぽい板敷き。正面に高座ふう設え、背後は大きな閂が掛かった扉。
両側に長屋うちか、古道具な家財が置かれ。
お話。死んじゃった芸人、あの世で兄貴分や亡者達に出会い、三途の川までくるが
ショウズカのばばあはおらず、鬼が渡し守を商売にしてる。これがえげつない。
やっと渡った向こうは繁華街。役者は物故したスターぞろい。中には「近日来演」
と死んでない本人にすれば、冗談じゃない呼び物も。閻魔様のお裁き。みんな極楽
行きなのに、四人だけは地獄行き。一計を案じ、悪知恵を働らせる彼らはやり過ご
してしまう。こうなればしょうがない、一番辛い娑婆へ生き返らせてしまえ。
落語の筋はそのままに、戯れに時事ネタ入れ込み。死にそう？な人や生ぐさいニュー
スをねたに入れるけど、嫌み成らず楽しいところ。関西なこてこてギャグ多。それも
こてん古典というのは一度だけと言う、醒めたキッチュの目端行き届き。くどさ寸止
めで安心。芝居仕立てらしく、役者と小道具（船とか見立て）をよく動かす演出。
適度にアクセント。三上・持ちキャラカーク艦長、濱田マリ・意外なバク転披露と
サービスが嬉しいところ。
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