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 G2プロデュース第6回公演「ゴーストライター」

 @新宿 紀伊國屋ホール(2003/6/18-29 14ステージ)
 http://www.spacezero.co.jp/
  @大阪 近鉄劇場 6/8-15 10ステージ
 全指定 前売4500円 当日4800円

 作・演出:G2 美術:池田ともゆき
 照明:黒尾芳昭 音響:AlainNouveu 衣裳:MeiMei 舞台監督:木村力、青木義博
 演出助手:山田美紀 美術アシスタント:岡一代 照明操作:近藤隆文
 イヌガマ操作:水野泰彰 大道具製作:浦野正之 ヘアメイク:西池潤一
 スタイリスト:富本マキコ プロデューサー:G2 制作:大西規世子ほか
 宣伝美術:黒田武志 スチール:今田修二 宣伝衣装:名村多美子
 パンフレット編集:村上美香 提携:全労済+(株)スペース・ゼロ(東京公演)
 運営協力:シアタードラマシティ(大阪公演)主催:読売テレビ(大阪公演)
 主催・企画製作 ジーツープロデュース
 出演:
 三上市朗[劇団M.O.P.]:宮本洋輔(売れない映画俳優。現ニセ作家)
 武藤陶子[TEAM発砲・B・ZIN]:市ノ瀬佳奈(洋輔のファン。現洋輔のゴーストライター)
 関秀人 [立身出世劇場]:堂島達矢(脚本に駄目だしするセクシー男)
 久保田浩 [遊気舎]:例の男(?)
 コング桑田[リリパット・アーミーU] :チャンさん(クラブ歌手)
 松下好:篠田菜津子(佳奈第1作映画の主演女優)
 川下大洋 [Piper]:栢木陸郎(広告代理店の男)
 楠見薫:磯野しじみ(映画プロデューサー)
 腹筋善之介[IQ5000]:ジャッキー横山(特技悪魔払い)
 山田かつろう[売込隊ビーム]:山本正紀(映画スタッフ)
 瀬戸中基良[ヨーロッパ企画]:壇ノ浦求(大女優マネージャー)

 2003/6/21(土)晴 2:06-4:16PM(2'08) 後方より 客席超満員(450人)
 客層:20才代女性7,8割。コアな小劇場演劇ファン印象。
 客入れ:補助椅子・通路縦横に50弱席。当日券あり(後方補助に空きあり)。場内誘導
 はなし。折り込みチラシ多量(7,8mm厚)、飛散多発。半折りチラシで挟み、跳ね上
 げた椅子と肘おきの間に置く、いつものやり方。引っかけて落としやすい、困りもの。
 コンサートみたい、ビニール袋に入れてほしいねこ。ばらけやすいと判っていて、
 何年経っても改善されないのは、如何がものか。
 折り込みパンフ。B5 1枚にあいさつと劇中歌歌詞。物販。パンフ(A4 30ページ 
 1500円)きれいな写真、座談会、ポストカードつき。DVD予約(5000円)。

 関西小劇場のくせ者役者を集めたP公演。
 舞台。アールデコなドーム型のホール!?。とこどこ煤けて、時代物。緩い曲面を
 描くしっくい壁に、アーチ型の開口が5つ等配。客席側に張られた、天井梁の一部も
 みせ。これらの外、開口と同じ配置の木製両開きドア。ホール内に丸テーブルと椅子
 三人掛けソファ。

 お話。駆け出しの女性作家は、映画原作を事務所に持ち込むが、けんもほろろ。
 落ち込む彼女を、友人でファンの役者が励まし。どうせなら大きな賞に応募しちゃえ
 まずいなら、俺の名前を貸してやる。これが見事受賞、映画化されて高い評価。
 偽作家であることを告白するつもりだったのが、流されて上海。2作目のロケ場所で
 偽作家は缶詰にされ、原稿直しをすることに。直し!?、そんなもんじゃ済まない、
 でも判りました。と自分の仕事じゃないから、引く受けちゃう偽作家。一緒について
 きた女性作家は呆れ果て、なんとかこなし。それだけでも面倒なのに、事件とか真相
 とか、あれこれと混線し始めて。

 おもしろキャラとお話、きれいな演出。でも、もどかしくてウーンねこ。古風でムー
 ディな装置。キレイな照明。加えて、時々かっこよさげなモブのストップモーション
 やダンスでショーウィンドウ模様。敷居の低いサスペンスと一ひねりのラブロマンス
 で、等身大の感動娯楽作。箸休めとして、懐メロキャラ芝居を少なからず、サービス
 そつなく楽しめるようにつくって、さすがG2。その辺が嫌〜んな、ねこ。

 シナリオが面白くするために崩されていく。サスペンスとギャグで、ロマンスが添え
 物となる劇中劇。これはそのままG2作品に言え。笑えるし、切なくもさせられる
 けど、どうしたいのかよくわかんない。女性作家を裏切りつつ、愛してもいる(らし
 い)偽作家の本心がみえない。便利のいい物語のための道具みたいだし…。半端に
 感じて、すっきりしないねこ。

 単独コーナーまでもうけた、久保田さんと腹筋さん。懐かしいキャラ芝居の数々で
 サービス。面白いんですけど、旧態依然で痛々しくも感じ。お楽しみなだけ、なんで
 すけど。

 役者。すっきりしない脚本と演出も、できる役者の濃い芝居はすっとお楽しみ。
 武藤さん。素直で丁寧な芝居に好感。三上さん。武藤さんに準拠、キャラ芝居なし
 は○。松下さん。魔性の女っぽい、けど懸命な女性役。なんでもできるのね。
 関さん。型にはめられて、ちょっともったいない。川下さん。くどい演技、楽しそう。
 楠見さん。くどくない演技、楽しそう。山田さん。頓着せず、すっきり。瀬戸中さん。
 間の悪い演技、やりすぎ。もち味を生かそうにも逆効果。

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