＠大阪天王寺 一心寺シアター倶楽(2004/4/9-11 3ステージ）
http://www.isshinji.or.jp/theater/
全自由 前売3500円 当日3800円
構成・演出：上海太郎 振付：室町瞳 音楽：土井淳
舞台監督：久保克司 照明：大川貴啓 音響：増田郁子 宣伝美術：東学
イラスト：深川和美 制作：上海太郎舞踏公司
出演：
上海太郎
室町瞳
深川和美 公式HP
土井淳
伊藤敬子
まや・バルー
江口毅
ミュゼット・ジャズバンド（津田兼六、川瀬眞司、中村尚美）公式HP
鯛茶ヅケーズ（Holly、とっど久保、ぢゅんこ、コータロー）公式HP
湯殿純
新石器素子
犬侍慈代
若旦那家康
居丈高幸治
2004/4/9(金)晴 7:36-10:33PM(34/休10/79/休10/43) 中段より 客席7割(70人)
客層：20-60才代な老若男女。男女半々。スーツ率2割ほど。
客入れ：整理券配布。初日とあってか、開場10分押し(40人ほど)。いつものように
靴を脱いで各自袋にいれ入場。雛壇にベンチ７，８段、下に小さな荷物置き可能。
後方通路前後20席は座椅子付き(年輩の方に親切）。場内誘導は前側を勧め。参加
気分を盛り上げるなら、最前方1,2列◎。
折り込みパンフなし。チラシ束は輪ゴム止めして親切。
物販。休憩時間、場内(飲食可)で美人パフォーマが飲み物販売。ビール各種500円、
カルフォルニアワイン400円、ソフトドリンク300円。ほか、出演者ＣＤ、ＤＶＤ。
次回公演。7/17-19＠神戸KAVC。
舞台。装置はなし。一部では演目カードをギャングスタイルの黒子がもってくる
演出。三部は後方のカーテンをあけて、バルコニー付きコンクリ円筒壁の素の劇場を
みせ。
構成。１部は生来のマイム劇。群舞じゃなく、少人数またはソロ。２部は深川和美の
音楽仲間とのセッション。最後の３部は今やカンパニーの看板、クラシック・ヴォー
カリーズ集。休憩ドリンクタイムを入れつつ、３時間と大サービス。
まったりと音楽中心のお楽しみ会。挨拶にもあったように、ざっくばらんなサロン。
でも中身は粒選りで小粋なものばかり。３時間も飽かずに楽しめたねこ。群舞のグの
字もないのは、旧ファンには寂しいものあり。そこらもいれ、趣向を変えて続けて
ほしいと思うねこ。
今日のプログラム（これから見る人はねたばれ注意）
開演前に上海太郎から諸注意とＰＲ。丁寧な口調も、物販品は「かってね」とやや
命令口調に苦笑ねこ。
・ 一部 上海太郎舞踏公司Ｏ
１ うんこを踏んだ三部作 Ｉ、IIミュージカル編、IIIドラマティック感動巨編
２ 暗転 上海太郎のジェットストリーム
３ 王選手の場外ホームラン
４ 柳川ナベの作り方
５ 深川和美vo＋上舞 私の好きな男のタイプ
６ 自動販売機 Ｉ、IIクラシックバレエ編、III暗黒舞踏編
古くからのファンにおなじみの代表作３，４を入れた、少人数のマイム芝居集。３で
上海太郎少年役は室町瞳。１，６はお馬鹿ねたを大芝居、バレエ振りもマジにパロ、
下らなくて○。５は深川和美の歌にのせて、各タイプ男性（陽気、賢い、マッチョ、
もてる人）とのカップルの芝居。
・ 二部 ゲストと遊ぶ
１ 司会・上海太郎挨拶
２ 深川和美vo 湖上、女に生まれて
３ ミュゼットジャズバンド ミゼットの女王、ジュルメーヌ
４ ミュゼット＋まや・バルーvo＋上海太郎vo デカ乳ソング(日仏語競演)
５ 伊藤敬子(タップダンス) ？、アンスクエア
６ 伊藤敬子＋上海太郎(タップダンス競演) 深川和美vo ティーフォーツー
７ パクパクコンテスト 10組出演(一般3人？、1人？)
審査員 上念省三、秋山シュン太郎、Alain Nouveau、深川和美
タキシードの上海太郎ホストの挨拶。エドサリバンショーとか、かっこいいなと。
結局、８時だよ全員集合！に近くなった。芝居をずっとやってきて、難しいのやって
お客さんにどうかなと。ざっくばらんなものをやりたい、目標はサロン。ゲストを
客席から呼び、みな最前列桟敷に座らせ。準備ができたかどうか符丁を決め。プレタ
ポルテ？と聞いて、準備ＯＫ＝エスカルゴ、ＮＧ＝アンチョビ。お客と一緒に練習
（ＮＧの危機感をもって言って、とか駄目だしあり）。
まず、今回の立役者・深川和美登場。彼女を通して知り合った出演者がたくさん。
もうスペシャル・和美ショーと呼んでもいいような。彼女との出会い（カラオケで
歌手の彼女に強要（汗））など。谷川俊太郎息子作曲、中原中也詩のリリカルな
「湖上」。船を漕ぐようなリズムに酔いそう、Ｈの暗喩となっている歌詞にイッテ
しまいそうと上海。ミュゼットジャズバンドからギターとベースをいれて、上海太郎
作詞の「女に生まれて」。女に生まれてよかったと思う時を唄う歌。男性に人気、
女性に不評とか。
次は、トリオ編成のミュゼットジャズバンド。フランスのミュゼット音楽をジャズ
感覚にて。ジャックタチの映画音楽とか彷彿、ボタン式アコーディオン＋ギター＋
ベースの小粋な演奏に、やんやの拍手。
フランスに長く住んでいたという、小柄な女性歌手・まや・バルー。ライブで唄った
フランス語曲の歌詞が知りたいとの声に、上海が日本語訳。そのあんまりな内容に
自分で唄えと言われたとか。で、フランス語と上海太郎の訳を掲示、バルーと上海で
読みながら解説。元は劇中歌、街娼が世界は自分と大きくでたもの。フランス語の
韻を大切にした歌詞。一方、上海訳は以下の通り（記憶抜けあり）。原曲の音に
合わせ、面白く可笑しい日本語を当てはめたもの。ましゅで韻を踏んだつもりらしい。
デカ乳 でもでも おならでてもったら あんたブス／ええか金借りましゅ
何申す 何申す 武士の情け 聞くでしゅ／デブのパンツ デブの（？） ／きっと
好い〜て そのウメッシュ 月賦でこうたのや のんでやす 季節ものや 口火事
すばらっしゅ すばらっしゅ 今夜こそ げっちゅ マッサージ／目には目を
（ぽんぽんぽん） 歯には歯を（ぽんぽんぽん） 丑の刻参り おのれおのれ 晩の
（？）／佃煮は（ぽんぽんぽん） お豆をそえて（ぽんぽんぽん） あらまあらま お酒
飲め飲め すいませんが金貸して
それぞれにソロ、デュオはバイリンガル。デタラメな日本語歌詞に気を引かれて、
調子を狂わされてく、まやに本人苦笑、場内笑い。
最後は、パリで１１年間タップトリオのメンバーとして活動後、帰国したという
伊藤敬子。コンテストに優勝、それ以来天職かもと思って続けてきた。彼女のソロ
二つの後、タップは苦手という上海太郎とデュオ。無事踊りあげて、安心顔の上海。
一回目で「恒例」ぱくぱくコンテスト。曲に合わせて口ぱくで唄いながら、パフォー
マンス。審査員が退屈と思い、失格のダメを出すまで舞台にいられる。面白く、長く
いられた人が優勝。優勝はまや・バルー「シカゴ」のロキシーよろしく「NOWADAYS」
お客を相手役にあげて、唄い踊って完走。審査員特別賞に「六甲おろし」を唄った
女性のお客さん。
・ 三部 上海太郎舞踏公司Ｂ（出演者日替わり）
１ 朝ごはん
２ お金を返して
３ 未完成交響曲6番 田舎(新曲)
４ カノン（ゲストとも総出演）
５ 上海太郎 詩の朗読（音楽 ミュゼットジャズバンド） あの人を好きなわけ
６ アンコール 恋はイタリアーノ
プレゼントコーナー
９人のメンバー、クラシック名曲におもしろ歌詞をのせて、ヴォーカリーズ。１の
冒頭でアンサンブルが乱れるも持ち直し、見事にコーラス。３はできたての新曲とか
ベートーヴェン田園が元曲、どんどん町から遠くなる不動産物件を唄ったもの。
脱帽のアレンジとアンサンブルに、驚嘆しつつ、まっこと楽しむねこ。５は曲をつけ
ようとして眠ったままの詩の朗読。あの人が好きなわけをわかったのは
あの人がいなくなったから…。 とっとと捌けないで、自主的にアンコール。最後に
ＣＤほかの抽選会。
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