＠松本 まつもと市民芸術館 主ホール(2006/5/5-7 4ステージ）
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/mpac/index.html
全指定 S席9800円 A席8500円 B席6800円
＠青山劇場 5/16-6/18 40ステージ
＠大阪厚生年金会館 大ホール 6/29-7/4 8ステージ
原作：ウィリアム・シェイクスピア 脚色：宮藤官九郎[大人計画]
演出：いのうえひでのり
美術：堀尾幸男 照明：原田保 音楽：岡崎司 音響：井上哲司
音効：末谷あずさ、大木裕介 振付：川崎悦子 衣裳：有村淳
ヘア＆メイク：宮内宏明 殺陣指導：田尻茂一、川原正嗣、前田悟
アクション監督：川原正嗣 小道具：高橋岳蔵 特殊効果：南義明
映像：上田正樹［INSTANT WIFE] 大道具：俳優座劇場
歌唱指導：MAX藤原 音楽助手：右近健一 演出助手：小島靖
舞台監督：芳谷研 制作：柴原智子
エグゼクティブプロデューサー：細川展裕
企画・製作：ヴィレッヂ、劇団☆新感線
出演：
内野聖陽 ：ランダムスター、マクベス内野
松たか子 ：ランダムスター夫人、ローズ、林Ｂ
森山未來 ：レスポールJr.、元（げん）きよし
北村有起哉 ：グレコ、マクダフ北村
橋本じゅん ：エクスプローラー、バンクォー橋本
高田聖子 ：グレコ夫人、シマコ
粟根まこと ：パール王、ナンプラー
上條恒彦 ：レスポール王、元社長
右近健一 ：林
逆木圭一郎 ：出っ歯
河野まさと ：マーシャル
村木よし子 ：森
インディ高橋：ヤマハ
山本カナコ ：柳
礒野慎吾 ：トーカイ、磯野くん
吉田メタル ：伝令係・吉田
中谷さとみ ：ローマン、ユウキ
保坂エマ ：檜、老婆
皆川猿時 ：門番
冠徹弥 ：冠（かんむり）くん （歌が巧い）
村木仁 ：杉、医者
川原正嗣 ：暗殺者
前田悟 ：暗殺者
横山一敏、藤屋剛、佐治康志、矢部敬三、葛貫なおこ、角裕子、池田美千瑠、
蔦村緒里江 ：ＥＳＰ国従者、ホテル従業員 ほか
MMG(Metal Macbeth Group)：岡崎司(guitars)、高井寿(guitars)、
前田 JIMMY 久史(bass)、岡部亘(drums)、松田信男(keyboards)、
松崎雄一(keyboards)
2006/5/6(祝木)曇 12:07-4:06PM(1'45/休24/1'44)1F後方 客席満員(1600?人)
客層：20-30歳代女性最多、町内会な幅の広さ。女性7割。
客入れ：当日券あり、詳細不明。立見5000円らしき人は見あたらず。
1Fは29列 千鳥配置＋スロープで見晴らしのよい客席。客席真下に空調吹き
だし口があり、膝下が寒くて△。また、後方出口が中央より2カ所のみで
サイドになく、出難くて△。ロビーが広大なのは気持ちよし、ベンチも結構
あり。トイレが片側一カ所だけなのは△。うーん、なんか文句ばっかだなあ。
空いている２Ｆや小劇場のトイレへ無線で連絡を取り合い、誘導していた
会場係の対応は○。
下手前方 通路前の8列長さで花道設置。出捌け用途。客席通路での演出も
ほとんどなし。
折り込みチラシそれなり厚さ。折り込みパンフ A4 4ページ。配役、スタッフ、
歌詞掲載、必要最小限もいつもながら親切。
物販。パンフ（2枚組LPレコードサイズ 3000円）PVのDVD付き 透明手提げ袋
配布。サントラＣＤ3000円。松本公演はすでに販売予定数を上回っているため
1公演150枚限定。売り切れの際は通販で対応すると掲示あり。
右近さんのデモCD1500円。ポスター1000円、Ｔシャツ2500円、キャップ2500円、
リング3000円、ストラップ1000円、リストバンド800円、タオル1000円、
トートバック1200円。松本市中をトートバック下げてる人、数人見かけ。
なお、パンフとCDは劇場限定、他は渋谷のショップ(どこ?)でも購入可能とか。
12:04PM携帯切れ映像〜ヘヴィ・デューティ♪ 12:07PM開演 4:00PM終演。
カーテンコール3回。半分超？スタンディング。挨拶なし。4:06PM終了。
宮藤官九郎翻案によるマクベス、手練れの演出家と役者をもって上演。
舞台。大きく八百屋に傾斜、中途前後の開口２カ所。下手、コンビナートな配管群は
「城」の一部設定。そこから客席に向けて花道設営。正面、半透過ともなる巨大スク
リーンが適時降下。高輝度で鮮明な映像に、ちょっと驚くねこ。
お話。大規模な戦争後、荒れ果てたニッポン。武将ランダムスターは、怪しい3人の
おばちゃんにそそのかされた上、80年代伝説のバンド「メタルマクベス」のＣＤを
渡される。ジャケット写真のメンバーは自分や僚将達と瓜二つ。これは一体！？。
やがて、予言のままに、レスポール王と僚将エクスプローラーを殺し、王位を奪うの
だが…。
普通の人々の欲と転落の悲劇を、フルメタルジャケットでデコ。新感線のエンタメ芸と、
宮藤官九郎の着眼＝間抜け男マクベスとスパイシーな翻案を、案配よく調製。
私たちの感性に合う人物造形、示唆に富んだ構造と物語、潤沢な音楽と笑い。
鮮度良く、豊かな旨みある、近年最高作となり。
未来の戦乱ディストピアと過去のバンド地獄が交錯する世界。妄想多層な分、面白み
が増して旨し。ドラマチックな原作を踏襲、活劇<>ギャグに仕立てつつ、鋭く今日視点。
戦士に剣と王位、ミュージシャンにヘビメタとヒット。飾る鎧・表面はことなれど、気心は
共通。弱気な哀れな小市民として描かれ。欲にまれみ、自ら支えきれずに破滅する過程は
ワイドショーに身近な光景の乗り。魔女は主婦、その悪意がご近所感覚で不気味でも
あり。殺人の現実感のなさもまた挿入、ゲロ吐きと事件性では等価に扱われるとか。
終幕もまた今日的に、勝者なき破滅世界。その光景は、N.Y.のグランドゼロを彷彿。
小さき弱き人間を襲う、たたみ掛けのカタルシスに圧倒されつ、うーむねこ。
趣味趣味てんこ盛り。役名は音楽好きには頷けるとこあり（かな）。マクベスとの
役柄呼応も機智に冨み。音楽は和製メタルでちとマイルド、歌詞も聴き取れて親しみ。
つまりはいつもの新感線と同様。俺様ごりごりと圧倒、伸びやかさに癒されなど、
個性と実力ある歌手がそろい、楽しさ一際。ヤンキー、芸能界＞七光り、
演劇（ロマンチカ パロはマニアック）らをネタにした遊びも楽しいねこ。
殺陣シーンは少なく、小規模。そこらファンにはも一つ物足りないかも。
役者。内野さん。歌も安心、男盛りと情け無さの混合アピール、ギャグも違和感なく。
松さん。香りたつよな凛としたさまが素敵。くだけたギャグも潔く。２人とも剛柔の
切り換えを難なくこなして、さすが。北村さん。きりっと切れた役どころで、シリアス
パートを締め。機動力ある存在感○。森山さん。メタル演歌の他も聞きたいところ。
冠さん。ノンマークな存在。歌がめっぽう巧い。日替わりねたで新たなファン獲得
かしらん。
曲名
M1きれいは汚い、ただしオレ以外
M2炎の報告
M3続・炎の報告
M4魔女の予言
M5自問・シャウト・自答
M6リンスはお湯に溶かして使え
M7ダイエースプレー買うてこいや
M8私の殺意
M9メタル演歌〜七光り三度笠〜
M10スコーピオンハート
M11王を弔う唄
M12夫人のため息
M13あの娘のブーツは豚の耳の匂い
M14二つめの予言
M15スコーピオンハート PART2
M16女の股から生まれた男
M17未亡人哀歌
M18明けない夜はSO LONG
M19私の殺意〜私の失意
[月間一覧］