＠浅草 アサヒ・アートスクエア(2007/3/2-3 2ステージ)
http://www.asahibeer.co.jp/csr/philanthropy/artsquare/
全自由 前売2500円 当日3000円
テクニカル・ディレクター、照明：アイカワマサアキ 音響：サエグサユキオ
舞台監督：桑原淳
全体企画・制作・主催：NPO法人Japan Contemporary Dance Network(JCDN)
平成18年度文化庁芸術団体人材育成支援事業
助成：アサヒビール芸術文化財団 協賛：トヨタ自動車株式会社
出演・カンパニー： 下記
2007/3/3(土)晴 3:05-5:36PM(内訳下記)上手後方 客席超満員(220人)
客層：20-30歳代最多に幅広く、女性7割。おじさん結構。
客入れ：前売完売、当日券あり。整理券発行。ハの字に3ブロック、雛壇に椅子6列。
椅子席の前ベンチと合わせて２人用ペア席設置。これいいかも。空席を探してると
誘導あるも、おおむねでくの坊してるのは感心せず。ボランティア係員だから？。
上階のバルコニーにも席設置、金網ごし観劇20人ほどあり。折り込みチラシそれ
なり、ビニール袋入り。折り込みパンフA4 7ページ 巡回公演各地のレポート
満載で楽しいもの。物販。ポスター300円ほか。巡回公演ごとのチラシ原画を展示
即売中。ほとんど売約済み。
全国巡回ダンスプロジェクト選集な東京公演。例年通り超満員の盛況。
内なるダンスと出し切りダンス。前者。素直に20代の心象な酒井、得体知れないもの
に憑依された江藤と佐伯、美しく脆い男子像なKo & Edge Co.。後者。愉快でファニー
、時々デンジェラスな凸凹コンビ・納谷×山下。心は気まぐれ、なんでもなりきりに
ダンス志向な康本。今回の収穫は納谷衣美×山下残。取り合わせの可笑しさと、子供
遊びめく意表を突いた構成が○。
1 酒井幸菜（茅ヶ崎）「Noon」 14分
振付・出演：江藤由紀子
構成。起床、ばたばたから起き上がりこぼし。足を投げ出し、ずりずりと動く。座り
込んだ股間を両手で引き上げ、立ち上がり、ブルーハーツ音楽。大きくのびをして、
最後は駆け足で周回。
歪みのない若く素直な身体。痛みも悩みも心のままに踊るな印象。
2 納谷衣美×山下残（京都）「シビビビ」 16分
振付：山下残 出演：納谷衣美、山下残
構成。ヒップホップ音楽。身長差凸凹コンビ。催眠術しぐさ、絡んだ後別れて乱調子。
無音で向き合い。客席に催眠術を試みる、次いで掛ける相方・納谷も無反応。なにを
思ったのか客席を登るが間違ったと帰る。再び、マーシャルアーツに絡み、静止。
痺れビーム掛け合い、麻痺動作。相方・納谷を横抱きに、頭を下にしてギターに
見立て、口演奏。ベートーベン交響曲。上げた足上に水平にのせる。ユニゾンの
うごき〜絡み。プロレス技を掛けたポーズから抜きでる相方・納谷、空いたまま静止
の山下。
身長差のあるコンビがあれこれ絡む、理屈抜きの可笑しさがまず。アイデアあれこれ
とパフォーマンス。仕掛けて外される、自滅する。ずっこけ、ずれの面白さが連綿と
あり。
3 坂本公成＋佐伯有香（Monochrome Circus）（京都）「怪物」 18分
演出・振付：坂本公成 振付・出演：佐伯有香
構成。雷鳴かという呼吸音。立つ女、足下に赤スポット。スポット拡大、足先の動き
はその縁までしだい。屈む、立つ、伸び。手をあげ上体を後ろにひねり。光は全体に
広がり、歩行。床に仰向けとなり、歪む。再び、スポットの中に立ち、片手をあげた
後、崩れる。
戯曲のダンス化とか。歪みながら保つバランス、その時々の瞬間に惹かれるねこ。
陰影と空気感ある照明も印象。
休憩15分
4 江藤由紀子（山口）「砂遊び」 20分
振付・出演：江藤由紀子
構成。下着姿、手を延べて立つ、すぐさま暗転。上手前方にスポット、体育座り。
延々、粛々。手は次第に肩へとあがり、上体は次第に傾ぐ。溶暗。カエルに床にはい
つくばり。手先のボールペンに執着する。エビぞり、顔を床にあてる。横座り、肩を
抱く。四つんばい、顔を床にあてる。床を這い、横臥した姿勢から手を差し伸べる。
憑かれたような有様が尋常でなく、目を惹き付けられ。うかがい知れぬ内面の移ろい
に興味津々ねこ。
休憩12分
5 康本雅子（東京）「ナ花ハ調」 26分
振付・出演：康本雅子
構成。ダッチワイフとチークダンス。ぴょこぴょこ上下、のけぞり、迫る。人形を
真似て口をぱっくりと開け。人形の空気を抜き。振り回して引っ込み。空気を吹き
入れる音が聞こえ。口をぱっくり開けて再登場。スキップ、手を打ちまわり。倒れ
伏せ、腰を上下。サンバ。立っては倒れ。矩形スポットの内外を歩き。
床で手包丁しぐさ。そのまま肩まで打ち、首をカットしぐさ。手を横に振る、腰を
くねる、手を振る、寝る。起立、手を引き倒れる。ヤカンに気合いをいれ、コップに
水をいれる。遠慮し合う二人を一人芝居し、折れて水を飲む。曲アップテンポ、暗転
トリポーズで飛び跳ねる。後方のスクリーンに体の一部、水面を花でなでるビデオ。
ASA-CHANG&巡礼「花」。赤光の中、四つんばい。くねり踊る。スポットに手と腿を
晒す。水をください、コップにスポット。うつ伏せ、ゆっくりと頭をあげ、横に
倒す。公園ビデオ、ポチと呼ばれ、首輪をつけた康本。
さまざまに憑依、きままになりきる、猫の目に移ろうダンス。相変わらず何を考え
てるか不明も、長い手足ら恵まれた身体としなやかな動きで魅了。
6 Ko & Edge Co.（東京）「DEAD 1+」 25分
構成・振付：室伏鴻 出演：目黒大路、鈴木ユキオ、林貞之
構成。粘っこくロック。銀粉全身の男性が後ろ向きで、背中倒立。しだい下がる足。
うめき声、犬や猫の声？。でんぐり返り、手を横に弛緩。前進。遠くクラシック・
アリア。四つんばい。起立、倒れ、また起き上がり。
彫像のように静かで力強い、男身体の魅力。内の震えが覗き、人間味をみせる後半も
味わい。
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