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 JCDN「踊りに行くぜ!! Vol.9 SPECIAL IN TOKYO」

 @吉祥寺 吉祥寺シアター(2009/3/6-7 2ステージ)
 http://www.musashino-culture.or.jp/k_theatre/ 
 全自由 前売3000円 当日3500円

 舞台監督:尾崎聡 大道具:伴田正已、七瀬孝 照明:伊藤雅一 音響:武林信也
 共催;(財)武蔵野文化事業団 チラシデザイン:相模友士郎
 東京芸術見本市2009参加公演 平成20年度文化庁芸術団体人材育成支援事業
 助成:アサヒビール芸術文化財団 協賛:トヨタ自動車株式会社
 協力:アサヒビール株式会社
 全体企画・制作・主催:NPO法人Japan Contemporary Dance Network(JCDN)
 出演・カンパニー:下記

 2009/3/6(金)曇 7:35-10:10PM(内訳下記)後方中央 客席満員(160人)
 客層:20歳代中心に女性8割、ほかとりどり多彩。
 客入れ:整理券配布、開場時で50番台。この劇場では珍しく、最前桟敷2列、
 ひな壇に椅子席7列。後方中央が○。空席誘導あり。折り込みチラシ結構、落とさ
 ないよう手元注意。パンフA4 8ページ。巡回公演の記録など、情報みっちり。
 物販。手ぬぐい300円。アーティストDVD等。開演前にビデオダンス上演5分、
 アナウンス3分。

  1. 鈴木ユキオ[金魚]×辺見康孝「Love vibration」30分 【東京・島根】
 振付・出演:鈴木ユキオ 作曲・演奏:辺見康孝
 JCDN「DANCE×MUSIC!VOL.3」(2008年)委嘱作品 協力:山口上方芸術センター
 http://www.youtube.com/watch?v=Chw2VRv_VYs

 初見コラボ、DANCE×MUSIC。
 構成。・風圧を受けてでもいるよう、押され気味にくねくね、空間を泳ぎ。手首の
 返しやら、仕草はあれこれ。伴奏ヴァイオリンはしだい絶叫口調。譜面まき散し。
 一転、メロウな曲調。ヴァイオリニストとユニゾン。2人、高まった後、我に
 返る。
 ・言葉やら掛け合い、シ、シ… FUCK連呼。
 ・脱衣パンツ一丁。スクエア照明の空間で背中から倒れる。譜面を顔に置かれて
  まるで死亡宣告。呼吸音とピチカート音。乱調、犬化して四つんばい。じたばた
  歩き。クラシカルな曲を弾き、動きはぎくしゃく。最後は1人残され、仰ぎ見る。

 音楽とダンスが互いに触発されて、互いに相手を奏して、目を話せぬ関係性を
 保ち。距離と強度がいい案配な前半。動きはざくざくとダイナミックも、手首やら
 こまかな仕草に独自性あり。後半は混沌とするも、勝って?いたのはヴァイオリン
 な音楽印象。

 2. チョン・ヨンドゥ「風の合間で in the pauses of the wind」23分【韓国】
 振付:チョン・ヨンドゥ 出演:チョン・ヨンドゥ、イ・ユンジュン
 http://www.youtube.com/watch?v=sbm3j12vdvc&feature=PlayList&p=59CF0DA3B03D92D5&index=6

 韓国のダンサーデュオ。
 構成。・客先からコートの男女、舞台に上がり、コートと靴下を脱ぎ、I-PODを床
 に置き。イヤホンから哀感あるスラブ舞曲風が時折漏れ聞こえ。
 ・四つんばい歩行、背に女が起立。降りてユニゾンで揺れる。ロールと静止。
 ・対面して、抱き合う。後ろでの手のひらをみせる。重心の低いリフト、横抱き
 して回転、ぶん廻す。リフトから落とす。
 ・手を引いて逃げる。背に乗る。横臥して、対面。転がり。低くジャンプ、ロール、
 床を手で打ち、腰を低くして歩行。それら繰り返し。
 ・リフトは逆転、女性が男性を横抱き。男性がぷいっと先に着替える様を、女性は
 まじまじとみている。再び、客席に戻る2人。

 端正なコンタクトダンス。シンプルでシーケンシャルな振付をくっきりと正確に
 繰り返していく。なんか見入ってしまうねこ。秘やかで濃密なダンスの時間を
 堪能。女性ダンサーがサイボーグのように精密、ロール、ターンともぶれなく、
 美しい。
 

 3. 北村成美「パラシュュート」18?分【大阪】
 振付・出演:北村成美 音響:勝藤珠子
 http://www.youtube.com/watch?v=p1PwZl44KUE

 祝・しげやん本格復活。
 構成。スモーク、中央平台前のファンから風。ラテンに乗って、短いシーンを
 連ねていく。・無音。開脚して片足倒立。正座、ペットボトルから水を飲む。
 でんぐり返しで水を散らす。ペットとコップを盛ったまま、麻痺。
 ・ブルーの一面、ミラーボール。手をぐるぐる回す。良い感じの男子ヴォーカルで
 ムーディ。
 ・吊られたグレープフルーツを口に当てて自転。わしづかみにして食べる。挨拶、
  滋賀に引っ越して2年などしばしトーク。
 ・つま先立ち、平台の外を立っては転がる、よろけて歩行。手のひらを向けて、
  空から無数のカラフルなゴムボールが落下。指を立てて、ガッツポーズ。口から
  ぷっとボールを吹き飛ばす。

 姐さん、やっぱ強いわ。身体能力、眼力ともびしびしと迫力。ダンスはじたばたと
 乱調、猪突猛進もバカかわいい魅力。というかそのままで美しく居丈夫。途中、
 グレープフルーツかじりつやややさぐれトーク、これもしげやんの真骨頂。

 休憩12分

 4. j.a.m.Dance Theatre「tango」27分【大阪】
 演出・振付:相原マユコ 出演:森井淳、今田葉子

 構成。チェイコの交響曲アダージョ延々。男の元へダイブしては拒否され、突き
  放される女。激しく息、開けた口を向き合わせて、コンタクト延々。
 ・離れると辛いのか、女は男の足下にすがりつく。壁に仁王立ちの男の影が投影
  される。女麻痺、やがて男も乱れ。女は声にならない叫び。乱調、ユニゾン。
 ・無音。女はシャドーボクシング。我に返る。男に体当たり。2人で床に倒れ、
 じたばた。
 ・女は醒めて立つ。ウミネコの鳴き声。倒れた男の背に乗る。
 ・ワルツを踊る2人。激しく、やがて男は女をぶん廻す。

 ソースに濃い、腐れ縁な男女関係。諦めない関係性を、体力勝負のコンタクト
 ダンスに乗せて、物語り。うーん、さっぱりしたものが観たくなったりするねこ。

 5. yummydance×トウヤマタケオ楽団「手のひらからマウンテン」33分【松山・大阪】
 振付・出演:yummydance 宇都宮忍、戒田美由紀、合田緑、高橋砂織、得居幸
 作曲・演奏:トウヤマタケオ楽団 トウヤマタケオ(key)、藪本浩一郎(cl)、
 清水恒輔(bs)、ワタンベ(perc)
 http://www.youtube.com/watch?v=6ieO_ILHW4M

 発売が予定されているPVと同じ組み合わせと演目にて。
 構成。上手にバンド。往来、彷徨、くるり回転、すっとユニゾン。5人並んで
 手振り。悦びが広がって、ほふく前進。バンドの歌は延々。
 ・うつぶせ、次第起きた後、仰向けで足をあげる。散開、走って回って連なって
 じたばた。絶叫して1人逃走、もどって倒れて起きかがり。ループ。
 ・2人,4人でユニゾン、散開。ソロからリズムに乗って、ユニゾン。前後になり
 いきつもどりる。
 ・ミュージシャンにスポット、メロウに歌いあげ。バンド前で1人倒れたまま。
 ・吊られてた林檎を1人抜け駆けで食べる、他は麻痺。乱調から、音頭音楽、踊り
 ながら退場。

 音楽と動きが隔離してる前半、高じると時々同調。個々の動きは小さく内にこもり
 ユニゾンで力を得るも、ぴんとこない。バンドがわかりやすく強度大、バランスが
 よくわからないねこ。
 

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