＠小倉 北九州芸術劇場 中劇場(2007/4/28 1ステージ)
http://www.kitakyushu-performingartscenter.or.jp/main.asp
全席指定 前売4500円 当日5000円
演出･振付・デザイン：天児牛大 あまがつうしお
音楽：加古隆、YAS-KAZ、吉川洋一郎 一枚の布：山口小夜子
舞台監督：中原和彦 照明(初演)：吉本有輝子 照明：岩村原太、鈴木悟
音響：相川晶、宮崎淳子 衣装作製：飯塚昌代 制作：緒形彰、秋山いづみ
共同プロデュース：北九州芸術劇場、パリ市立劇場、山海塾
化粧品提供：SHISEIDO 協賛：豊田自動車株式会社
共催：北九州市、北九州教育委員会 主催：(財)北九州市芸術文化振興財団
世界初演 2005年12月 パリ市立劇場 日本初演 2006年3月 北九州芸術劇場
http://www.sankaijuku.com/
舞踏手：
天児牛大、蝉丸、岩下徹、竹内晶、市原昭仁、栩秋太洋、長谷川一郎、松岡大
2007/4/28(土)快晴 2:05-3:42PM(1'33)1F最前列下手 客席満員(650人)
客層：中高年最多、大人よりに幅広く。女性過半数。ロビーでは挨拶そこここ。
客入れ：当日券若干と掲示。活舌のいい女性係員が、静かな公演なのでロッカー
利用をと推奨。最前列撤去、高低差ある15列。キャパの割に舞台に近く、見易い
劇場なり。チラシは劇場手提げ袋入り。折り込みパンフ A6 3ページ 挨拶、
スタッフ、プロフィール、DVDのPR。物販なし。
カーテンコール4分2回 前方スタンディングぽちぽち。
山海塾初見ねこ。
舞台。一面のクリーム色の砂原。円弧状にモノリスな石版がぐるり。中央に斜におか
れた平台、いっぺんが船の舳先に捲り上がり。上空に銀の円環。
構成。なにかにおびえつつ、仰ぎ望む人々。集会と散会を繰り返しながら孤立やまず
一人麻痺、たって仰ぎ見る。
・モノリスからのぞく3人、中央に胎児な姿勢で花のように集合する人たち。うご
めき、やがて散会。
・平台に布を張り、波間に舞うような天児牛大ソロ。四隅をもつ4人はユニゾンで
同調。
・アジアな音楽。布ものとも連れ去られる天児牛大。3人がユニゾン、手を横に広げ
、ぱっかりと口を開けて天を仰ぐ。
・ピアノ曲。思い思いに行きつ戻りつ。床ダンス。口をあけ、揺れる。立位でのび、
のけぞる、歩く、回る。モノリスの陰からのぞく。広場に4人がユニゾン、1人が
飛びはねる。・重い弦楽。モノリスを外側に傾斜する。天児牛大ソロ。指先で
なにかをもとめ、おそれ、ころげまろびつ。
・モノリスの影から天を仰ぎ見る。手をさしのべる。中央に前進し、手を胸の前で
交差、泳がせつ、上下に動かす。ゆっくりと泳ぐように揺れる。音楽は優雅に
天国的に。外へひろがり、また戻りの繰り返し。片手をあげて制止。
・横並びでそろい前進、そのままカーテンコール。
痛ましくも求道者に似た姿は美しい。内か外かしかと知らねど、恐れと希望に向かう
さまざまな姿が終始。モノリスな壁に隠れ、ぶつかり、広場に突き抜ける。立ち止
まり、震え、互いに意識せずともその様は同調し、また孤立する。なにものか、天児
牛大はその輪から外れ、遠くを見つめ、孤高に舞う。力強く、また痛ましい姿に感じ
入るねこ。
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