＠新宿 新宿ゴールデン街劇場(2008/1/24-27 9ステージ)
http://www.geocities.jp/golden_gai_gekijou/
全自由 前売3000円 当日3500円 25金14:00の回 前売2700円 当日3200円
作・演出：岩井秀人[ハイバイ]
照明：松本大介（enjin-light）、富所浩一 音響：荒木まや、中田摩利子
（OFFICE my on） 舞台監督：T-BOY金子 絵画製作：いちこじま画伯
宣伝美術：冨田中理（SelfmageProdukts） 当日運営：三村里奈（MRco.）
プロデューサー：阿部敏信 企画・製作：ジェットラグ
出演：
岩井秀人[ハイバイ] ：佐藤たけし
山中隆次郎[スロウライダー]：山田圭一
内田慈 ：美樹
中川智明：井口
2008/1/27(日)晴 4:04-6:16PM(1'12)最前方上手 客席満員(40人)
客層：20-30歳代男性9割、女性ぽつぽつ。
客入れ：丸椅子1、ベンチ3+2列。空席誘導、詰め願い等こまめにあり。折り込み
チラシ結構。パンフ B5 3ページ。配役、スタッフ、予定。みな客演等ひっぱり
だこ。カーテンコール1回。
注目の劇団主宰らを揃えながら、極小空間の不思議公演(3ステージ/日あるけど)。
舞台。上手床に小石塚。さびたバス停ベンチ２。ドア見立ての枠組。わざわざ場所を
明示の写真パネル。出捌け一箇所なんで、後ろ向きとか端で役者待機。
お話。美術学校時代、4，5年に一人の天才と微妙に持てはやされた佐藤。いまや業界
の注目を集める彼に憧れる学友・山田。憧れの美樹を恋人にしてるのでなおさらに。
山田の個展の翌日、佐藤は謎の失踪。2年後に連絡あり、現れた彼は変わり果て、
みすぼらしい姿。どうも悪性の病気にかかっているらしい。戸惑い、哀れみながら、
嫌気が指していく山田だったが。
ぐっとくる青春残酷物語。青春の蹉跌、と物語はシンプルな直球。この作家らしい
執拗な書き込み会話で、他者の隔たりを描いて独特。佐藤と山田のほか、万引きを
疑うコンビニ店員に佐藤が抗う、粘着長大シーンもしかり。膨大な言葉の底から不安
や恐れ、希求する思いを炙り出し。無言の間や一言に凝縮してみせ、忘れがたい印象
を残し。終盤、運命にどうすることもできず、絶望する佐藤と今も彼を愛する美樹。
内田慈の頬伝う涙、岩井秀人の無言の慟哭にもらい泣きねこ。さりげに不気味な死神
役や、今生の別れに虚しい「ちあきなおみの喝采」など、演出工夫は心憎し。場所の
提示にSE＋写真パネルは説明過剰だけど(作家が一番不安を抱えているのかしらん）。
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