＠森下 ベニサン・ピット(2008/7/10-27 22ステージ)
http://www.benisan.com/studio/benisanpit.html
＠福井 福井市文化会館 7/29 1ステージ
＠大阪 一心寺シアター倶楽 7/31-8/3 5ステージ
＠福岡 西鉄ホール 8/9-10 2ステージ
作：赤堀雅秋[THE SHAMPOO
HAT] 演出：G2&３軒茶屋婦人会
美術：古川雅之 照明：高見和義 音響：井上正弘 衣裳：前田文子
ヘアメイク：馮啓孝 演出助手：長町多寿子 舞台監督：青木義博・木村力
プロデューサー：大西規世子 制作：尾崎裕子、藤田早苗 製作総指揮：Ｇ２
企画：３軒茶屋婦人会 製作：ジーツープロデュース
出演：
篠井英介 ：岡部絵美
深沢敦 ：大黒 薫
大谷亮介 ：山本澄子（そのアパートの住人）
2008/7/19(土)晴 2:05-3:44PM(1'38) 中段上手 客席ほぼ満員(180人)
客層：30歳代中心、大人よりに女性8,9割。男性はほぼ小太りでやや艶めき。
客入れ：ロビーとも開場30分前。劇場前路上のほか、近くの公園か、上階の喫茶で
待つ格好。トイレは開場後いったん戸外に出て使用。ひな壇に横長20×9列の至近客席
大阪の倶楽舞台が丁度間尺に合いそうなアパート装置。端席でも大丈夫。
折込チラシそれなり。パンフなし。物販。パンフ A4 18ページ。「女優」たちへの
寄稿、ラサール石井、Ｇ２をいれての座談会収録。DVD予約中。
カーテンコール2回2分。
もう五十ですよな、小劇場ベテラン男優3人ユニット。翻訳物2本に続き、今回は赤堀
雅秋の書き下ろしにて、女にがぶりよつ。
舞台。古ぼけた安アパートの一室。上手に6畳の居間、1人分の食器が置かれた食器棚
大きめのブラウン管ＴＶ。襖の向こうに寝室。下手に台所、小ぎれいに物が置かれ、
冷蔵庫は小さな1人用。中程の開口から玄関やトイレへいける設定。
お話。同窓生男子の葬儀帰り、30年ぶりに再開した元仲良し女子な中年女3人。
1人が片思いしてた男性が泥酔。終電ないし、介抱兼ねて1人ぐらいの女性宅へと。
転がり込んだ2人は和やかに会話しようにも、住人の女性はむっちり迷惑顔。
とげとげしく不穏なムードの中も、大人だからこらえてはいたけれど。
華やかな「女優」達の湿った濃密・女子話。たわいなく友連れの喜び、衣着せぬ
毒舌、裏切りへの怒りと悲しみ。互いに人生してる50代にこそ、痛みと慈しみが
沁みる一幕。
諦めない女・篠井、諦めてしまった女・大谷、そしてフレンダリーに、でも心は遠く
寂しく2人をみてる女・深沢。30年前の歌謡曲テープを聴きながら、長年の行き
違いも晴れ、うち解ける3人。陰うつな表情だった・諦め女性の晴れていく表情
にしみじみ。やまない雨、古アパートの煤、別室で寝てる設定の思い人 ら道具
立ての湿り具合も素敵。これら、きりっと締めた演出が小気味いい。
やっぱ、おでんは屋台がいいですよねな、1人酒も仲間の酒もどちらの旨さもわかる
（ってどんなよ）な、大人の3人芝居。愛おしい俳優達の舞台を、ずっと同時代で
みてきた喜びもあらためて感じるねこ。
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