＠王子 北とぴあ つつじホール(2009/6/24 1ステージ)
http://www.kitabunka.or.jp/
全指定 前売4500円当日？
構成・演出：鴨下信一 企画：笹部博司 製作：メジャーリーグ
出演：
白石加代子
高橋克彦「遠い記憶」47分(95年30話)
休憩21分
宮部みゆき「小袖の手」31分(97年49話)
2009/6/24(水)晴 7:00-8:43PM(内訳上記)最前列より 客席満員(400人)
客層：中高年中心にほぼ全員女性。お友達連れ多し。
客入れ：当日券あり、詳細不明。やや冷房で肌寒し、膝掛けがないのは、いけず。
折り込みチラシ少々。パンフなし。物販。既出パンフ DVD。9月源氏物語のチケット
販売あり。次回 来年2/27-28 第二十七夜「銀河鉄道の夜」1本立て
カーテンコール1回告知込み2分。
再演要望の多い作品を取り上げる特別公演。初期、中期の作品を取り上げ。
挨拶。百物語について。前回で89回、あと10話、99話目は私も語りません。
高橋克彦「遠い記憶」47分(95年30話)
舞台。下手、黒い多面体が3つずつ積まれてタワー。羅漢像等に見立て。
お話。記憶がなかった故郷で蘇る懐かしい、そして封じられていた恐怖。
好奇心を刺激する伏線の数々、恐ろしいラストの一瞬の絵に息を呑むねこ。白石さん
の出で立ちは淡い抹茶色の着物、葡萄色の帯、止めの真珠飾りは葡萄意匠。映像作品
かというほど鮮やかな登場人物の演じ分け、状況描写がすごい。照明は積極的、屋内
外と心理の内外を明暗くっきりと彩り。
宮部みゆき「小袖の手」31分(97年49話)
舞台。平台で講釈の趣向。
お話。娘が安く買った小袖をバラシ始まる母。いぶかる娘に母は小袖に取り憑かれた
男の怪談噺を語り始める。
明るいユーモア、ゾワゾワ恐怖、しみじみとした哀感のさじ加減◎。白石さんの出で
立ちは青銅食の着物、帯は山吹。ドタバタ長屋連中、朗らかなで賢い母、凄みある
差配婆、哀しい取り憑かれ男。それらを楽しげに語り、演じる白石さんが魅力的。
物語に合わせた小袖を準備、小気味よく使って巧し。
カーテンコール 旧作品を久々に新鮮な気持ちで演じた。二編とも母にまつわる物語。
作品中の母を女として、しみじみと演じた。あと、源氏物語の情宣。
[月間一覧］