＠下北沢 ザ・スズナリ(2009/8/19-25 9ステージ)
http://www.honda-geki.com/suzunari.html
前売・予約3500円 当日4000円
＠名古屋 七ツ寺共同スタジオ 7/23-27 7ステージ
＠京都 アートコンプレックス１９２８ 8/6-9 6ステージ
作・演出：天野天街 舞台美術：水谷雄司 映像：浜嶋将裕 照明：小木曽千倉
音響：岩野直人 舞台監督：中村公彦（イリスパンシブルティ）
音楽：珠水、FUMICO 小道具：丹羽純子 振付：夕沈＋夢＋夜☆ダンス部
写真：羽鳥直志 宣伝美術：アマノテンガイ 制作：西杢比野茉実、ＰＥＣＯ
芸術文化振興基金助成事業
出演：
池田遼 ：一(イチ)
黒宮万理 ：人見(ヒトミ)
タ沈 :ヘイタ
中村榮美子：タロウ
井村昂 ：ヤマモト
小林七緒[流山児★事務所] ：七目(ナナメ)
白鴎文子 ：日美(ヒミ)
丹羽純子 ：月味(ツキミ)
雪港 ：夕名(ユウナ)
水元汽色 ：タ見(ユウミ)
ひのみもく：仮名(カナ)
☆之 ：0(ゼロウ)
宮璃アリ ：朝名(アサナ)
まえださち：マイナ
水柊 ：空耳(ソラミ)
PECO ：ハナ
珠水 ：山ン本(サンモト)
竹内大介 ：吉ン田(ヨンダ)
落合孝裕 ：ヨシダ
石橋和也[ハレのヒ]：十(ジユウ)
小林夢ニ ：十(カズトオ)
2009/8/23(日)曇 7:31-9:13PM(1'42)前方中央 客席ほぼ満員(120人)
客層：20-30才代と中年層、単独客多め、女性過半数。
客入れ：劇団、プレイガイド、当日券の順で入場。ベンチ席10列、舞台全体が見渡
せる席かつ中央よりが○。空席誘導は積極的にあり。 折り込みチラシそれなり。
パンフ B5 3ページ。配役、予定、スタッフ、歌詞。次回公演。来年3月番外公演
＠名古屋。来夏 本公演ツアー。物販。サントラCD 1500円ほか。
カーテンコール役者紹介後、ダンス。
3年ぶり新作。皮切りの名古屋（1時間未満だったとか）、京都と完成度を上げて
きた？ツアー最終版。
舞台。古びた駅舎、待合室。煤けた白漆喰にかすれた時刻表、帽子が書かれた
伝言板、広告。正面上の時計には文字盤なし。その下は襖障子な格子戸。
お話。彼岸な待合室。繰り返される恋人との甘く美しい記憶と悔恨の時。
王者舘、最高！。記憶にある内で一番、奇怪さ最上等な舞台なり。イメージと言葉の
奔流、音や意味が脳内だけでなく、知覚すべてを圧倒。終わらないクライマックス、
はけっして力技でなく、天野演出を具現化する照明と音響の職人達によって美しく
緻密に構成され。舞台の他人事でなく、客席を巻き込んで迫ってくる感覚もまた
圧倒的。いつもすごいけど、ずっとな今回なり（陳腐ですが、見ないとわからないし）
核となる恋人達と派出する悲劇、背景となる崩壊した世界の絶望が切なく。時が
止まり、巻き戻し、ジャンプ、変調して、無慈悲に終わり、ループする。変幻自在な
舞台に運命は頑として変わらず、繰り返されるだけ。それ故に夢より夢のような
舞台が甘く美しく、とんまなやり取りが愛おしい思えるねこ。
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