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 親族代表10周年記念公演 THE LIVE「渋々」

 @新宿 新宿シアターモリエール(2009/12/12-20 10ステージ)
 全指定 前売・当日共3500円 喪服割引 500円の寸志
  @大阪 梅田 HEP HALL 12/22-23 3ステージ

 脚本・演出:福原充則 [ピチチ5]
 音楽:西山宏幸[ブルドッキングヘッドロック] 映像:冨田中理 照明:柳本友紀
 音響:中村嘉宏 舞台監督:中西隆雄 制作:森千江子
 脚本提供:ケラリーノ・サンドロヴィッチ[ナイロン100℃]、ブルースカイ、
 池田鉄洋[猫のホテル/表現さわやか]、川尻恵太[SUGAR BOY]
 出演:
 親族代表(嶋村太一・竹井亮介・野間口徹)

 2009/12/15(火)晴 8:02-9:33PM(1'29)前方上手 客席8割(100?人)
 客層:20-30才代中心、お友達連れ多め、女性7,8割。
 客入れ:全指定椅子席。前後ゆったり目の千鳥配置9列、中央と入口よりに通路を
 設けて配慮。折り込みチラシそれなり パンフ B5 3ページ。データのみ。物販。
 10周年記念パンフ B6?1200円。サントラCD1500円。カーテンコール1回2分。

 1. 「キャンプ」 川尻恵太
 2. 「息子」 ブルースカイ
 3. 「kusakari」 川尻恵太
 4. 「だから」 川尻恵太
 5. 「喫茶店」 ケラリーノ・サンドロヴィッチ
 6. 「少子化さん」 池田鉄洋
 7. 「We Are The World」 福原充則
 8. 「キャンプ(Reprise)」 福原充則

 10周年記念、前回は嶋村さんが骨折で中止になったりでホント久々。5人の作家もち
 よりオムニバス。ネタ表は終演後配布、どの作家作品かと予想するお楽しみあり。

 地味顔ですっとこどっこい、爆はないけど微笑連綿のコントを飽かず楽しむねこ。
 すれて、はぐらかしたり、裏切ったりの非常識VS常識。前者がなんか勝つ可笑しさ。
 または、非常識通しで訳のわからななくなる面白さ。をてんこ盛り。

 ブルースカイの毒ガス、ケラの出鱈目、川尻の強引キャラ、池田の悪意、福原の現実
 パロの瀬戸際感がそれぞれ楽しめ。演出はあまり荷担せず、3人のキャラに負った
 印象。

 3人ともきっちり真顔の演技スタイル、だまっていれば新劇役者なのに、へんてこりん
 な持ち芸あれこれ。嶋村さんのしれっとデタラメぶり。野間口さんのこってり演じる
 感じ悪、不思議ちゃん、また弱虫と多彩。竹井さんは振り回されるスクリューボール
 コメディキャラがお似合い。

 ネタ覚書
 ・まじでナウシカコスプレの竹井さん。オウムたちが携帯に怒ってると電源断呼び
 かけ。リアルなオウムフィギュアまで登場(一番金が掛かったとか)
 ・ビデオ

 1. 「キャンプ」 川尻恵太
 10年ぶり、旧友ちハイキング。ところが忘れ物する、そもそもハイキングを楽しみに
 していない竹井と嶋村。言い出しっぺの野間口は怒り心頭。ついには10年来の恨み
 辛みが。

 2. 「息子」 ブルースカイ
 竹井の息子が自殺。仲間達が供養にやってくる。自殺の原因はいじめ、それは自分の
 変態趣味、温浴同窓会にあるのではないかと、悔やむ父親。慰める同好会仲間は神妙
 顔で、しかし上から目線で不謹慎に慰め始め。弄られるうちに吹っ切れる変態父。
 それを喜んでか、息子の霊は奇跡を起こし始め、変態達の神と崇められることに。

 3. 「kusakari」 川尻恵太
 「クサカリマサオ本人」と自称するおじさん(嶋村)。「クサカリマサオ」マニアの
 男子高校生・野間口、それを訝る同級生(竹井)。「クサカリマサオ」が暴走して…。

 4. 「だから」 川尻恵太
 会員制パーティに堂々と入り込もうとする、男(嶋村)と応援する自称トカゲ男(バイ
 ト)。あの手この手の物言いにガードマン(竹井)困り顔。

 5. 「喫茶店」 ケラリーノ・サンドロヴィッチ
 嘘つきのウェイターがいる喫茶店。自称こだわりの店なのに、コーヒーカップが1個
 しかないという。しかたなく、嶋村は手カップで熱いコーヒーを受け止める。など、
 シュールで出鱈目なやり取りが続き。

 6. 「少子化さん」 池田鉄洋
 少子化対策課のもと、相談者(野間口)がおずおずとやってくる。女性の口説き方が
 わからない相談。アンケートで童貞と知られたとたん、緊急サイレン発報。職員2人
 は親身な顔でガムかんでるし、不安を煽る統計を見せるし。口説き方指南をした成果
 はとんでもないことに。

 7. 「We Are The World」 福原充則
 リサイクルショップ、ギターを高値で売ろうとする嶋村にけんもほろろの店員竹井。
 300円で売ったという嶋村はピンサロ嬢の恋人野間口に別れ話。断る退廃的な彼女。
 ロックはハマショウ、他はややこしい、私たち甘かったと泣く女。その女は実家に
 電話、母親竹井は別れたと聞いて、がっかり(へんな訛りで2人とも)。定年の父親は
 毎日草野球、仲間・野間口とよもやま。練習するほどへたになっていくようだ。
 対戦相手は張り切り大学生・竹井。ピッチャー野間口、むやみに打たれる。脳天気な
 勝ち方をする大学生に喧嘩をふっかける定年・父親。リサイクルショップ、嶋村の
 恋人は別れた男のギターを取り戻しに万引き。失敗して買うと聞いたら1万5千円と、
 聞いてやめる。語る店員・竹井に、一般論で語れる恋愛していないと恋人・野間口。
 もめる2人はそのまま草野球の2人に取って代わり。と以下早変わり演技にてさまざま
 な男女のありさまを。
 
 8. 「キャンプ(Reprise)」 福原充則
 1のパロディ。山はやっぱりいいなと野間口。竹井が下呂してるし気分台無し。衣装
 間違ってるし(忠臣蔵の陣羽織)。遅刻してきた島村も忠臣蔵。文句を言うと、
 そんなにコントが大事かと逆切れされ。野間口は親族代表をやめると真顔発言。

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