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 青年団リンク 二騎の会「F」

 @駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2010/1/29-2/7 11ステージ)
 2/2休演 2/3s Girl's ver.リーディング
 http://www.komaba-agora.com/
 全自由 一般3000円 学生・シニア(65歳以上)2000円 ペアチケット5000円
 1月割引2500円

 作:宮森さつき 演出:木崎友紀子
 照明:岩城保 宣伝美術:京 制作:服部悦子 木元太郎 芸術監督:平田オリザ
 企画制作:青年団、(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
 主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
 出演:
 端田新菜 :A
 多田淳之介:B
 
 2010/1/30(土)晴 2:06-3:43PM(1'37)中段下手 客席ほぼ満員(70人)
 客層:大人よりの老若男女、男女半々。
 客入れ:整理番号順入場。荷物預かり積極的。ベンチ2、ひな壇に椅子4列。床の芝居
 もあるけど、どこでも可。折り込みチラシそれなり。パンフ A4 縦2つ折り。挨拶、
 スタッフ、配役、予定。次回公演。2011年春(予定) 新作。物販。台本。
 カーテンコール1回。

 宮森さつき脚本を上演する二騎の会。演出の多田さんが久々出演の二人芝居。
 舞台。中央にシーツが掛かった高台。下手にブランコ。吊り縄に個別チョコ(設定
 錠剤)、木の枝?とか。上手のハシゴにも同様。床前後にグリーンベルト。上手エレ
 ベータと下手奈落を出入り口として使用。

 お話。富裕層が支配するディストピア。下層の女性は治験で得た金で、友達なロボッ
 トとささやかな娯楽を得る。収容所での四季のごっこ遊びを通して、一人と一体の
 交流と超えられないジレンマを描く。

 残酷で優しい、刹那切ないSF。作家がモチーフにした(ガールズ版トーク)という
 ブレードランナーのアンドロイドと人間の恋をねこも彷彿。無慈悲な世界に終わりが
 みえているから、2人の心込めた対話やごっこ遊びが、暖かくも切なく沁みるねこ。
 毒気はあるが、それも悲しく響く。ロボットの無自覚な残酷さ、主人の利益を第1と
 する彼が生活の糧である投薬=実は命を削ぐこと を進めてやまないとか。

 役者二人、それぞれに花束をあげたい、長く記憶に残る好演。端田さんの絶望と生き
 ようともがくありさまが鮮烈。多田ロボットの優しい佇まいが素敵。
 

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