＠下北沢 駅前劇場(2010/2/9-14 9ステージ)
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全指定 前売2500円 当日2800円
作・演出：山内ケンジ[城山羊の会] 舞台監督：古川悦子 照明：日高勝彦
音響：藤平美穂子 舞台美術：福田暢秀 装置：F.A.T STUDIO
宣伝美術：螢光TOKYO＋DESIGN BOY 宣伝写真：RiN
制作プロデューサー：城島和加乃 企画制作：E-Pin企画＋城山羊の会
出演：
金谷真由美 ：立花やよい
大地輪子 ：川端蘭子
田上香織 ：水上サチコ
主浜はるみ ：工藤あかね
古賀清 ：やよいの夫
渡部雄作 ：やよいの義父
牧田明宏 ：柏原（カッシー）刑事
鈴木コウヤ ：黒川刑事
安村典久 ：ジャッキー刑事
メイビ ：横溝正史
山口奈緒子 ：ハルキ
岡部たかし ：荘ちゃん
渡部友一郎 ：あかねの兄
九十九一 ：クリーニング屋さん
綿貫正市 ：先生
本村壮平 ：助手
KONTA ：罪
2010/2/11（祝木）雨 2:35-4:32PM（1'57）最前方中央 客席ほぼ満員（120人）
客層：20才代女子〜中高年男女、大人中心、女性7，8割。
客入れ：ゆるひな壇に椅子席9列。中央に通路おき。折り込みパンフそれなり。
パンフ A5 3ページ。各人挨拶、顔写真付き配役表、スタッフ、予定。次回公演
10/21-31「微笑の壁（仮）」＠ザ・スズナリ。 物販。台本500円ほか。
カーテンコール1回。戸惑いと熱心な拍手が入り混じり。上機嫌ねこはいつも通り
台本購入。
イーピン企画10周年記念。SoftBank「白戸家の人々」らCM作品のクリエイターで
あり、舞台作品では高水準の実績を積んできた山内ケンジ最新作。
舞台。駅前劇場の舞台が広いリビングに転じてて驚き。斜におかれた洋間、3方壁に
カーテン。中央にテーブル、上手に二人掛けソファ、下手奥にカウンター。
お話。とある夫婦、妻はキッチンドリンカー。二人の息子が誘拐される。警察に
知らせるなと犯人、身代金は150万の手頃感もあって承諾。そんなところに近所の
主婦達が見舞いにやってくる。彼女たちが事件のことを知り得るはずがないのに。
巧い、安い(2500円)、抜群に面白い。山内ケンジの演劇ワンダーランドを堪能する
ねこ。真顔の室内会話劇、と思いきや摩訶不思議な世界がぽつぽつ勃発。重要なこと
が欠いたまま、ブラックにエスカレーションする・別役実な不条理劇？。
サスペンス？。お炙り出される男女愛憎と三角関係のメロドラマ？。それら含めた、
すべては誰かの妄想？。好奇心をくすぐり続ける日常と事件。忍び入る歪みの奇妙な
感触を楽しむねこ。
冒頭の主婦達を始め、会話の面白さ◎。俳優の技と、自然体に見える気の利いた演出
が冴え。不条理さがしれっと浮かぶ面白さも、この自然体ならでは。KONTAのキャラ
が強烈。いわく「罪」で２人１役の片割れ。衣裳は変えないが、明らかに見た目別人
顔が変わったと認知しながらも同一人物と疑わない、シュールな面白さ。謎めきを
ばらまきながら明かされず、答えなし。取り残され感は意地悪でいて、もの悲しさを
残して、味わいあり。
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