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 シス・カンパニー「2人の夫とわたしの事情 Home and Beauty」

 @渋谷 シアターコクーン(2010/4/17-5/16 35ステージ)
 http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/
 全指定 S席9000円 A席7000円 コクーンシート5000円

 作:W.サマセット・モーム
 演出・上演台本:ケラリーノ・サンドロヴィッチ[ナイロン100℃]
 翻訳:徐賀世子 美術:二村周作 照明:小川幾雄 衣裳:前田文子
 音響:水越佳一 ヘアメイクデザイン:勇見勝彦 演出助手:西祐子
 舞台監督:瀧原寿子 プロデューサー:北村明子
 主催:シス・カンパニー 企画・製作:シス・カンパニー 提携:Bunkamura
 出演:
 松たか子:ヴィクトリア
 段田安則:ウィリアム・カーデュー少佐[愛称ビル]
 渡辺徹 :フレデリック・ラウンズ少佐[愛称フレディ]

 新橋耐子:シャトルワース夫人(ヴィクトリア母)
 皆川猿時:レスター・ペイトン(戦争成金。ヴィクトリアに横恋慕)

 水野あや:ミス・モンモラシー(謎の貴婦人)
 猪岐英人:A・B・ラー八ム氏(弁護士)
 池谷のぶえ:ポグスン夫人(女性コック)
 西尾まり:ミス・デニス(出張メイク)
 皆戸麻衣:テイラー(メイド)、クラレンス少年

 2010/4/18(日)晴 6:30-9:09PM(46/休10/45/休11/46)最前方上手 客席満員(750人)
 客層:老若男女幅広く、女性過半数。お友達連れ多め。
 客入れ:立見はなし?。定時開演なので遅刻注意。45分休憩10分の小刻み3幕。美術
 転換するのでやむなし。折り込みチラシ少々。パンフ A4 1枚 配役、スタッフ。
 物販。パンフ B5 32ページ 1000円。扇田昭彦×KERA対談収録。ポスター 1000円。
 カーテンコール2回1分。

 90年ほど前のサマセットモームのコメディ原作を、KERA演出にて。
 舞台。幕毎に違うお屋敷各部屋。1幕。女主人の寝室。サーモンピンクストライプの
 壁、下手に大きめのベットと化粧台、中央に暖炉、上手に出入口ドア。手前中央に
 優美な曲線を描くソファ。2幕客間。ロシア・アバンギャルドな意匠調度。船型の
 ソファ、丸っとした抽象人物像。3幕厨房。半地下、木造のテーブルに鍋とか。

 お話。第一次大戦で戦死と知らされた夫が、1年も経って突然帰宅。妻はといえば、
 夫の友人と再婚済み。2人の男の間で、彼女はどうするのかという。

 ドタバタ必至な設定、昔の海外コメディなお惚け展開をまったり楽しむねこ。演出
 細かく、緩急のリズムほど良く、悪のりやドライにし過ぎないウェルメイドのさじ
 加減。役者は大奮闘。松たか子さん。勝手気ままも女の魅力全開、それも下品に
 しない寸止めで巧し。巧いと言えば、最初の夫・段田さん。言うことナス。
 再婚夫・渡辺さんはもっとぶっちゃけてもと思えど、愛嬌ある肢体で好演。どうなる
 ことかと、期待の再々婚候補の皆川猿時。いつになく生真面目に抑えたところが、
 逆に笑いを誘い。他役者陣も個々個性で魅せ。
 

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