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 シス・カンパニー「大人は、かく戦えり Le dieu du carnage」

 @初台 新国立劇場小劇場(2010/1/6-30 30ステージ)
 http://www.nntt.jac.go.jp/
 全指定 S席7000円 A席4500円
  @名古屋 名鉄ホール 2/5 2ステージ
  @大阪 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ 2/11-15 6ステージ

 作:ヤスミナ・レザ 翻訳:徐賀世子 演出:マギー
 美術:松井るみ 照明:小川幾雄 衣裳:前田文子 音響:加藤温
 舞台監督:菅野将機 プロデューサー:北村明子 企画・製作:シス・カンパニ―
 出演:
 大竹しのぶ:ヴェロニク・ウリエ
 段田安則 :ミシェル・ウリエ
 秋山菜津子:アネット・レイユ
 高橋克実 :アラン・レイユ

 2011/1/7(金)晴 7:05-8:25PM(1'20)前方下手 客席満員(480人)
 客層:中高年と大人中心に幅広く。女性7割。
 客入れ:通常ひな壇21列、バルコニーのほぼ満員。折り込みチラシ少々。パンフ
 A4 1枚に配役スタッフ。物販。パンフ A5 26ページ 700円。読み物沢山、写真案配
 よくてお手頃な大きさと価格で斯くありたい。次回公演。4/1-24「トップガールズ」
 @シアターコクーン。 カーテンコール3回2分。

 新春スター競演な今回。
 舞台。生活感のない、ハイセンスなリビング。えんじ色の壁が大胆にハの字。出入口
 はハの合致付近。黒枠の四角い棚が下手壁一面。雑誌、ボトル、電話が置かれ。
 前方上手中央に赤いソファ、黒いテーブルとお椀型の椅子。雑ぱくに生けられた
 チューリップが上手壁際と下手側中央に置かれ。

 お話。雑貨商を営むウリエ夫婦のリビング。呼び出されたレイユ夫婦の息子が、
 ウリエ家の息子と喧嘩、結構な怪我を追わせてしまった後始末。当初は冷静に大人
 らしく応対していたが、些細な言葉の行き違いから亀裂が入り始める。火に油を注ぐ
 ようにレイユ夫の携帯電話がやたら鳴り、遠慮無い仕事の話が始まる。我慢も限界、
 わが子大事から、日頃の不平不満、自分大事の本性がでて混線。止せばいいのに、
 酒を飲み始めたから、泥沼万歳天国行きとなってしまう。

 加速する修羅場のグルーブ感がたまんない。小さな亀裂から大洪水となる展開が
 とってもスリリングで巧い。対夫婦、夫婦内、異性間で、敵味方が目まぐるしく
 替わり、激しく舌戦を交わしあう。しまいには飲んだくれて、呆れた惨状を呈する。
 種々のモチーフ、例えば間接的な殺人のエピソードを積むなど隠し味もスパイシー。
 面白いなあねこ。手練の役者達がバリバリ、いけいけどんどんと演技を交わし合い。
 秋山さんのゲロ芝居は大人計画かと思いましたねこ。

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