＠初台 新国立劇場オペラ劇場(6/6,9,12,15,18 5ステージ）
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全指定 S席21000円 A席15750円 B席10500円 C席6300円 D席3150円 Z席1500円
作曲：プッチーニ 指揮：イヴ・アベル 演出：栗山民也
美術：島次郎 衣裳：前田文子 照明：勝柴次朗 再演演出：江尻裕彦
舞台監督：大澤裕 合唱指揮：冨平恭平 合唱：新国立劇場合唱団
管弦楽：東京フィルハーモニー交響楽団 制作：新国立劇場
出演：
オルガ・グリャコヴァ ：蝶々夫人(元芸者。ピンカートンの現地妻)
ゾラン・トドロヴィッチ：ピンカートン(アメリカ海軍士官)
甲斐栄次郎 ：シャープレス(アメリカ領事）
大林智子：スズキ(蝶々宅女中）
高橋淳 ：ゴロー(周旋人)
島村武男：ボンゾ(蝶々さんの叔父。僧侶)
佐藤勝司：神官
松本進 ：ヤマドリ(スズキが選んだ蝶々さんの結婚相手)
山下牧子：ケート(ピンカートンの妻)
川村章仁：ヤクシデ
龍進一郎：書記官
藤井直美：母親
小林多摩美：叔母
前川依子：いとこ
2011/6/12(日)曇 2:03-5:03PM(52/休35/1'27)3F中央最前列 客席9割？(1700人)
客層：中年層中心、大人よりに幅広く。女性過半数。
客入れ：当日券不明。無料パンフ B5両面に配役、スタッフ、あらすじ。
物販。パンフ B5 44ページ 1000円。読み物充実。中村吉右衛門のエッセイ収録。
終演4:57頃、予定4:45よりだいぶ延長。
再演を重ねる栗山民也演出 6演。
舞台。安藤忠雄デザインの美術館、コンクリート打ちっ放しの半野外ホールかという
風情。円弧を描く壁沿い、正面上端の踊り場から螺旋階段。下りた床に斜に置かれた
平台。の前方隅に木材柱、後方に襖障子が立てられて、シンボリックに日本家屋の
見立て。周囲な「庭」に落ち葉(春は桜花)、上手かららせんスロープが下方に延び。
上方の踊り場は虚空に開けていて、アメリカ人絡みの場面では星条旗がはためき。
無国籍の空間に異文化の軋轢、悲劇を描いてなるほろ。悪戯に濡れた情緒をみせず、
乾いたシニカルな場を俯瞰する視点で描き。チェーホフな舞台現場を連想させ。
踊り場の星条旗、家(日本）との高低差、螺旋階段の長さを勢いと躊躇の2面で使う
など、有機的に考えられた演出にむふむふねこ。とりわけ、ラストの星条旗、ハーフ
の子供、蝶々夫人の構図が見事で感動ねこ。
久々の生プッチーニ、間断なく繰り出されるメロディアスに呑んでないのに酔って
しまうねこ。オルガ・蝶々夫人の凛として姿と、説得力ある歌唱。甲斐栄次郎・
シャープレスの包容力ある声が魅力。ゾラン・ピンカートンは後半盛り返して、切々
と迫り。オケがたっぷりと鳴ってて、腹が満たされるねこ。
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