＠初台 新国立劇場 小劇場(2011/6/27-7/18 20ステージ）
http://www.nntt.jac.go.jp/
全指定 A席5250円 B席3150円 Z席（当日販売）1500円
作：青木豪 演出：宮田慶子 美術：伊藤雅子 照明：藤田隆広 音響：福澤裕之
衣裳：宮本まさ江 演出助手：渡邉千穂 舞台監督：大垣敏朗
主催：新国立劇場 制作担当：高瀬磨理子
出演：
高橋惠子 ：畑中美枝(横須賀の総菜屋を切り盛りする女房）
小野武彦 ：畑中幸広(総菜屋主人）
樋田慶子 ：畑中カツ(幸広の母）
谷川昭一朗：畑中二郎(幸広の弟 近所でコンビニ経営)
浅利陽介 ：畑中剛 (幸広の息子 学習院学生 映画研究部)
黒川芽以 ：畑中郁美(幸広の娘 医学生)
東迎昂史郎：長崎久志(剛の友人 映画研究部)
下村マヒロ：石綿真(剛の友人 映画研究部)
根岸季衣 ：酒田京子(総菜屋パート)
2011/7/2(土)曇 1:00-3:20PM(68/休15/55)前方中央 客席満員(300人)
客層：中高年中心に幅広く。女性7，8割 おばさまが目立つなあ。
客入れ：当日券不明。ひな壇に17列＋バルコニー60席ほど。折り込みチラシそれなり
パンフなし。物販。パンフ 800円。読み物中心。カーテンコール2回2分。
青木豪新作。
舞台。総菜屋の調理場と母屋を裏見。下手に路地つくり。下手、中央に対面調理
テーブルとシンク。奥に店舗へののれんある出入口。上手半分に10畳居間。正面奥が
祖父が寝たきり看護部屋。突っ切ってトイレ、階段登って2階部屋２つ。
お話。横須賀の地元で繁盛の仕出し屋。稼業を次ぐ気のない長男は学習院大に通い、
サークルで天皇暗殺という物騒な映画を製作中。店を切り盛りするのは嫁とパートの
天皇家ファンの女性。家長は育ちのいい呑気者、その弟はダメ男で中年になっても
親兄弟に金を無心している。長女は母に似たのかしっかりもので医師志望。
とある日、葉山御用邸から弁当のまとめ注文がきて、色めき立ち。うまくすれば、
御用達の店に…。ところが弁当作りを手伝ったインド帰りのダメ叔父が体調不良、
もしや伝染病？と一気に暗雲が立ちこめる。
振り返って今を考える、流転する日本の一つの変わり目をカチッと描く家族劇。
絶対な家長制度の名残、天皇家への敬いと蔑視らさまざま気持ち。コンパクトで精密
判りやすくて活き活きと会話劇から浮かばせて、さすが台本巧者ぶり。リアルな芝居
とともに、次第に数を増す鳩のシルエット映像を挿入。時代の気分をよく反映。
出自の異なる役者達は、当て書きな役にそってかちっと演技。ダメ叔父役・谷川さん
は、はまり役。すらすらとＫＹな人物を演じて、面白し。
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