＠赤坂見附 赤坂RED/THEATER(2011/7/7-14 10ステージ)
http://www.red-theater.net/
全指定 前売3500円 当日3800円
脚本・演出・舞台美術：小池竹見 音楽：佐藤こうじ (Sugar Sound)
音響：島貫聡 衣裳：小原敏博、小林由香 舞台監督：村岡晋
照明：斎藤真一郞(A.P.S.) 宣伝美術：高橋歩 宣伝写真：石澤知絵子
大道具製作：コイケ左官工房 劇団窓口：井上貴子、吉田麻起子
企画・製作：双数姉妹
出演：
今林久弥 ：見えない人1
明星真由美：見えない人2(ミザリー）
五味祐司 ：言わない人1(言わ猿)
佐藤拓之 ：言わない人2
河野直樹 ：言わない人3
熊懐大介 ：聞かない人1(聞か猿)
辻沢綾香 ：聞かない人2
2011/7/11(月)猛暑 7:39-9:45PM(1'59)前方中央 客席8割(110人)
客層：20-30歳代中心、男女半々。役者さんぽちぽち。
客入れ：通常舞台上から入場。舞台は開演前はロビーとして開放。ソファに座われて
客入れの小竹氏が水をサービス。その分張り出して、最前C列、以降10?列。
折り込みチラシ厚め。パンフ A5 3ページ。挨拶、配役、スタッフ、予定。次回公演の
記載なし。物販。役者・佐藤さん縁の被災地缶詰工場のさば缶など販売。
カーテンコールなし。替わって、小竹さんと一問一答コーナー。
コミュニケーションの困難さがテーマなら、舞台上で視聴覚の困難さを背負うことにした。
早大劇研のフリーエチュード(即興）で立ち上げた。鍛えられた役者達だからできる
方法といったような説明。
Q1Q2 どこまで決め、どこから即興なのか。ヘッドホンをして聞こえていないのか。
・段取りは前、中、後の3箇所を決めて、後は全て役者の即興でつくっている。
毎回同じ台詞にならないように変えること等、ルールはあることはある。
・聞かない人のヘッドホンは2種類がある。音が出るイヤホンをして、遮音のヘッド
ホンをつける。耳栓をして音が出るヘッドホンをする。観客の笑い声など一切
聞こえない状態で芝居をしているので、役者はかなり不安になる。
・いくつか10個ほどやることがあり、役者はその時々で判断、チョイスして、即興で
演じている。最後に客とあっちむいてほいをやるのは毎回一緒だが、それもお客の
反応で変わっていく。
Q3 配役はどう決めたのか。
役者によって、見えないのは絶対いやとか、拘りがある。消去法で決めていった。
それとそれぞれの能力。身体能力が優れた明星真由美、洞察力に優れた今林久弥は
見えない人にするなど。
舞台。赤いカーペットのマンションリビング。正面にシングルベット、テーブル、
舞台上から客席に降りる趣向で
冷蔵庫、カウンタテーブル。前方、下手にソファセット、上手に丸テーブルと椅子。
お話。見えない、話せない、聞こえない 3人の漫才。見えない女性(明星）と話せ
ない男性(佐藤）の同棲生活。
コミュニケーションを題材にした実験劇。アイマスク、口にマスク、ヘッドホンで
ハンデを負わされた役者達、加えて同じ会話をしないとハードルを上げ、早稲田劇研
で培った技術をみせる即興劇。見えない通しのあっち向いてホイはナンセンスという
より差別的な印象が先立って、うーん。そんな際どさの中、繰り出される試みは
まるで判っているかのようなやり取りとも上出来。すぎて、演じる側のスリリングな
興奮が観客に伝わらないかも。佐藤、明星2人のやり取りは言外に心情を滲ませて
味わい。今林さんの勘のいいつっこみは流石、五味さんの間の悪さは相変わらず。
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