◎三鷹市芸術文化センター 星のホール(2011/9/2-11 10ステージ)
http://mitaka.jpn.org/ticket/star/
全自由 前売 一般2500円 財団友の会会員2200円
当日 一般2800円 財団友の会会員2500円 高校生以下 前売当日とも1000円
早期観劇割引-500円
作・演出：田川啓介 舞台監督:大地洋一 舞台美術:袴田長彦
照明:山岡茉友子（青年団） 音響:池田野歩 衣裳:正金彩（青年団）
演出助手:阿部健一 宣伝美術:根子敬生 宣伝写真:伊藤佑一郎
制作:堤佳奈（青年団） http://hydrogen74.com/
総合プロデューサー:平田オリザ
企画制作:青年団／㈲アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
主催:（公財）三鷹市芸術文化振興財団
出演：
古屋隆太[青年団／サンプル]：健児(キチガイと呼ばれる)
川隅奈保子[青年団] ：増美(健児の嫁)
富田真喜[青年団] ：奇子
菅原直樹[青年団] ：男
村井まどか[青年団] ：春江
玉田真也[青年団演出部]：田中
森岡望[青年団] ：村田(増美の同級生)
由かほる[青年団] ：隣人
2011/9/8(木)晴 7:34-9:10PM(1'36)縁側側前方 客席9割(45人)
客層：20-30歳代 男女半々。役者さんちらほら。
客入れ：劇場1/2の小劇場スペース設置。センターステージ対面客席。ひな壇に
3列4列。どっちにせよ至近、密室空間。折り込みチラシ厚め。パンフA5 3ページ
昨日オレは土下座しました で始まる、半生告白挨拶、スタッフ、配役、予定。
物販。台本500円。ポスター？。 カーテンコールなし。
2010年10月旗揚げのプロデュース形式劇団。作家・田川氏は09年劇作家協会新人
戯曲賞受賞。作品とも初見ねこ。
会場。劇場の1/2は不使用、客席も撤去。がらんとした素の劇場内を通って
奥半分の仕切られた幕内に入り。
舞台。12畳畳部屋。中央に座卓、端に茶箪笥。両面に壁、それぞれ玄関と母屋に
繋がる設定。庭設定側には縁側設置。
お話。電車とバスで5時間という郊外。台風被害である地域は壊滅状態、谷間の
村落にも台風は迫っている。近所からキチガイの家と呼ばれる馬場家。なぜか
勝手に上がり込んでくる人達があとを立たない。亭主は彼らを敵と呼び、嫁に
きつく申し渡しているのだが。
思いがけない会話をわくわくと観るねこ。おもに2人の対話で展開してく、潔い
会話劇。近づきながら離れている、奇妙なずれ、距離感ある不条理な台詞がとても
面白い。嫁を心配した女性がいう「安心して、もうあなたの言葉なんて信じない
から」なんて名台詞を初めてとして、もういちいち凄い。自己中、大人子供という
括りさえはみ出す欠落した人間ばかりがぞろぞろ。後半は人間の枠、物語の枠も
はみ出し、欠落してまあ面白い。災禍で崩壊する（だろう）世界が背景としながら
無頓着な人間の様を描いてなお。ラストの台詞は台本から変更、リアルはどこに
あるかで同様。 青年団中心の役者達は、精緻に歪みを表現しててさすが。
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