＠小竹向原 アトリエ春風舎(2012/02/15-20 9ステージ)
全自由 前売・予約2000円 当日2500円 早期観劇割引料金15，16 -500円
母子割引 1人分の料金
作・演出：田川啓介 舞台美術：角田千穂 照明：板谷悠希子 音響：池田野歩
衣装：正金彩[青年団] 演出助手：阿部健一（演劇活性化団体uni）
宣伝美術：根子敬生 制作：堤佳奈[青年団] 大木良子
企画制作：青年団、（有）アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
主催：（有）アゴラ企画・こまばアゴラ劇場 総合プロデューサー：平田オリザ
助成：文化庁 平成23年度 文化庁文化芸術の海外発信拠点形成事業
出演：
兵藤公美 [青年団]：愛子(市子の母)
村井まどか[青年団]：市子(愛子の娘)
折原アキラ[青年団]：中島(市子のメル友)
善積元 ：隆史(愛子の弟)
井上三奈子[青年団]：道子(市子の友人)
2012/2/20(月)晴 7:36-9:13PM(1'37)中段中央 客席超満員(50人)
客層：コアな演劇ファンと関係者、友人関係。結構濃いめの客筋。男性過半数？。
客入れ：開場時10人ほど。桟敷1、パイプ椅子１、通常椅子4列。後、補助椅子追加で
目一杯。折り込みチラシそれなり。パンフ A5 3ページ。エッセイな挨拶、配役、
スタッフ、予定。次回公演。10月末〜11月「祈り(仮)」＠アゴラ劇場。
物販。台本500円、初演版とのセット700円。カーテンコール1回。
その屈託ぶりで注目度急上昇、水素７４％田川さんの再演作品。1年前初演を
見た人によると大幅改訂とか。初演台本を買えばよかったなあ、ねこ。
舞台。クリームに色彩いれた紐で縛られた家具調度が壁沿い。姿見鏡、棚、テーブル
と椅子、ナイトライト、小さめの絵のない額縁。みんな緊縛。
お話。過剰心配性の母親にかごの鳥と育てられた娘。脱出を試みて、出会い系で
知り合った男は敵味方で価値判断、裏切りを許さないキ○ガイ。独立をつげると
母は許すと口ではいうのだが、そのかわり手首を切ると案の定脅迫。
その母の実弟がまた問題。姉(と姪)がため、父親になると訳がわからないが、
すっかりその気。姪っ子をキ○ガイ男が連れ出すとわかると、姉の娘になってあげると
趣旨替えするが拒絶され。そこに娘代替志願の別の子が現れて、母親はすっかり
その気に。自分勝手で唯我独尊、我意を張るキ○ガイどもに囲まれて、きりきり舞いの娘。
だが万引常習、薬物と男中毒のボロがこぼれて、お前もか！状態。
天晴れなねじ曲がれ方、不条理な飛躍に拍手。もはや快感なほどにキモく、
とんでもなく面白い怪作。演劇で面白い登場人物は、ダメなやつ、キ○ガイが
相場だけどどちらの150％満たしてあまりあり。ありげな歯止めのない
予測不能の展開、鋭い人物観察と描写、完全に相対化される既存のモラル、
親子の繋がりと男女関係。台詞、会話自体もスリリングで面白く、まいっちんぐ。
次回新作が楽しみねこ。
青年団役者が病気、キ○ガイな役柄を見事に演じる幅広さをみせつけ、
さすが演劇エリートと舌を巻くねこ。
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