＠吉祥寺 吉祥寺シアター(2011/11/3-12/4 12ステージ)
http://www.musashino-culture.or.jp/k_theatre/
データは「サンパウロ市民」レポート参照
出演
大塚洋 ：篠崎謙一(父・文房具店店主)
松田弘子：篠崎良子(母)
能島瑞穂：篠崎寿美子(長女)
古屋隆太：篠崎昭夫(寿美子の夫)
兵藤公美：篠崎佐江子(吉二郎の妻)
木引優子：篠崎泰子(娘)
河村竜也：片山佐吉(書生)
キム・ミンソ：朴朱源(店員)
大竹直 ：申高鉄(かつての書生)
海津忠 ：牛島哲之助(店員)
高橋縁 ：垣内(日本人女中)
富田真喜：李美順(朝鮮人女中)
鄭亜美 ：金明花(朝鮮人女中)
佐山和泉：堀田由美子(印刷屋)
佐藤誠 ：段田団蔵(日独青年友好同盟)
ブライアリ一・ロング：インゲボルグ・アッヘンバッハ(ヒットラーユーゲント[偽])
小瀧万梨子：竹田百合子(泰子の友入)
中村真生：杉田(泰子の女学校の先生)
2011/11/23(水祝)晴 7:31-9:31PM(2'00)前方下手より(定点) 客席ほぼ満員(200人)
客層：老若男女幅広く。男性過半数かな。
客入れ：折り込みチラシなし(ソウル市民のみ）。ほか、ソウル市民同様。
カーテンコール1回。
シリーズが上演時系列で一挙上演の一日。
舞台。サンパウロ市民と共通。ラジオ設置、下手のオルガンは居残り。
お話。ソウルで文房具店を営む篠崎家。日中戦争下の1939年の朝鮮半島の姿を写し。
タイトルのように2組の恋愛、その虚偽とともに描く。
無自覚な悪意、無邪気な罪人をエンタメの楽天にのせて、痛切に描く。朝鮮人志願兵
を笑顔で送り出すとともに、女中との恋に沸き立つ人々。同時、もう一つの恋、
日本人女性への朝鮮人店員の片思いにはひんしゅく。この日常の戦争加担と人権侵害
をホームドラマな賑わいに描いてまあ凄い。さらに「バンザイ ナチス」と小躍り
して歌い、主導するのが取り憑かれた狂ったドイツ人（しかも、当時弱者の女性）と
いう。どこまでも痛くてブラック、なのにエンタメという、作家の悪意ともいえる
執拗さに呆れ、楽しむねこ。
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