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 城山羊の会プロデュース 城山羊の会「探索」

 @三鷹 三鷹市芸術文化センター「星のホール」(2011/12/01-11 14ステージ)
 http://mitaka.jpn.org/geibun/
 全自由(整理番号付き) 前売 一般3200円 三鷹市芸術文化振興財団友の会会員2800円
 当日 一般3500円 三鷹市芸術文化振興財団友の会会員3150円
 高校生以下 前売当日とも1000円

 作・演出:山内ケンジ 舞台監督:森下紀彦 照明:佐藤啓 音響:藤平美保子
 舞台美術:杉山至 衣裳:加藤和恵・平野里子 宣伝美術:螢光TOKYO+DESIGN BOY
 イラスト:コーロキキョーコ 制作プロデューサー:城島和加乃(E-Pin企画)
 製作:城山羊の会 主催:(公財)三鷹市芸術文化振興財団
 出演:
 石橋けい      :奥さん
 牧田明宏[明日図鑑]:橋爪
 鈴木コウヤ     :アキラ(橋爪の弟)
 山口奈緒子[明日図鑑]:ドロシー
 岡部たかし     :佐竹
 岩谷健司      :社長
 永井若葉[ハイバイ] :森元洋子(佐竹の弟)
 東加奈子      :妙子
 猪野学       :添島テルオ
 本村壮平      :森元隆宏(洋子の息子)
 森元隆樹(三鷹市芸術文化振興財団):森元隆樹(支配人)
 

 2011/12/01(木)雨 7:34-9:29PM(1'55)最前列 客席満席(80人)
 客層:20-30歳代、中年層も結構。男女半々。
 客入れ:開場時10数人。ロビーに願い事を書いて吊す「探索」ツリー。
 劇場半分スペースに舞台客席仮設。ハの字のひな壇に椅子席4列。座蒲団と背もたれ
 追加。折り込みチラシそれなり、ビニール袋入り。アンケート鉛筆付き。パンフ
 A5 3ページ。挨拶、配役、予定。次回公演 6/6-17@小劇場楽園。
 物販。台本 A4 500円。サプライズあり、終演後に読んだ方が○。
 カーテンコール1回+1回。

 「青年団の山内健二と別人」が既に呼称のCFディレクター山内ケンジの最新演劇。

 舞台。今回は日常を削いだ抽象。一面黒、◇の島舞台。壁に出入り口2、スリット窓
 いくつかの壁。床の手間に人1人分の穴。

 お話。殺人と不倫事件が巻き起こすドタバタ、シリアスコメディ。夫の殺害を依頼
 した奥さん、ところが誤って弾みで別の男を殺してしまい、すったもんだ。
 殺された男の親族や知人等が住む町には立ち入り禁止地域があり、処理作業が
 行われている。雇い主職員・岡部はバイトの同棲カップルにある薬を飲むよう指示を
 する。詳細は不明、でも飲まないと死ぬらしい。

 そんなきな臭い事件の一方で,画材を売る「世界堂」の男は複数の女性と危険な不倫
 関係を繰り返している。くだんの雇用会社社長、キレると野獣(ならぬ野牛)に
 変身する、の知るところとなって、さあ大変。

 端正でくだらなく、恐ろしくて滑稽な珍なる物語構成。精緻巧妙な演技で応える
 役者陣。今回もまた、全体、細部にわたり面白すぎる山内ケンジ演劇をこまめに
 楽しむねこ。キテル妻役の石橋けいをはじめ、いつものキャラを役者しれっと好演。
 凸凹な、がちゃがちゃしたキャラ芝居と関係性に、得意のほのめかしを悪戯に
 ちりばめ。不倫された暴力夫が頭だけ牛に変身、とぼけた芝居に急転の不条理も
 あり。

 冒頭、諸注意してた劇場職員・森元さんがそのまま舞台にあがり、役者をやれと
 言われたとか述べるところで殺されるもまた。削ぐのではなく付け加えていく、
 その意外性と過剰さが愉快ねこ。

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