＠下北沢 小劇場「楽園」(2012/6/6-17 15ステージ)
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全自由（整理番号付）前売3200円 当日3500円
作・演出：山内ケンジ 楽曲：大城静乃 舞台監督：神永結花、森下紀彦
照明：佐藤啓 音響：藤平美保子 舞台美術：杉山至 衣裳：加藤和恵、平野里子
宣伝美術：螢光TOKYO＋DESIGN BOY イラスト：コーロキキョーコ
制作プロデューサー：城島和加乃（E-Pin企画） 製作：城山羊の会
出演：
石橋けい ：王妃
宮崎吐夢 ：王
岡部たかし：ゴルク(家来)
山口奈緒子：スキラギ
三浦俊輔 ：ボスロ(家庭教師)
ブライアリー・ロング[青年団]：修道女ヨハンナ
2012/6/11(月)晴 7:34-9:23PM(1'44)正面前方 客席満席(70人)
客層：20-30歳代中心、男女半々。休演日の役者さんとかちらほら。
客入れ：番号順に呼び出し。開場時で10数人。いつもの2面囲み客席。正面5列、
サイド4列。壁際が見易いと誘導。柱際や客席側の芝居もあるので、たしかに全体
見える壁よりが○。折り込みチラシそれなり。パンフ A5 3ページ。挨拶、「今回の
配役」、スタッフ、予定。次回公演。11/29-12/11＠こまばアゴラ。物販。台本500円
公演DVD。 カーテンコール1回。
演劇好きの秘やかな楽しみ、山内ケンジ最新作。
舞台。王宮の中庭。イギリスな緑壁につるバラ。大理石なソファと玉座、
小テーブル2。
お話。平穏な王国。王様夫婦の悩みは悪魔的な所行をする息子のこと。家来は中東
からきたという敏腕家庭教師を連れてくる。エキゾチックな男が好きな、倦怠の
王妃は一目惚れしてしまう。王妃と秘かに通じる家来は気が気では無い。息子に
振り回される中、騙されたと修道女は悪魔払いを叫ぶ。それも神父との淫靡な行為
が王子に暴露されたためだが。なにも知らない王様は騒ぎに目を白黒。
小憎らしく厚かましい、よろめきメロドラマがいつもながら面白く。個々の取り繕い
芝居がもじもじと愉快。役者の微妙な顔と声芝居が至近小劇場でこんな楽しいことも
なし。時折零れる真情が切なく愛らしく、また卑近でもあって味わい。
王妃・石橋けい。何様（王妃様だけど）高慢ちき演技、今回は肉感的にも迫って
素晴らしい。ゴルク・岡部たかし。板挟みでもじもじ演技をやらせると最高。
家庭教師・三浦俊輔。恥ずかしげも無い甘言が板につき。修道女・ブライアリー。
お見通しと皮肉な物言いの聖職者、青年団役者は芸が幅広。スキラギ・山口奈緒子
揺るぎのない、誠意ある悪童ぶり。王・宮崎吐夢。持ち前のしれっと演技がお似合い
困った顔芝居がまた素敵。
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