＠初台新国立劇場中劇場（2013/5/10-26 ステージ）
全指定 S席7350円 A席5250円B席3150円
作：鄭義信 演出：ソン・ジンチェク 翻訳：パク・ヒョンスク
美術：池田ともゆき 照明：沢田祐二 音楽：久米大作 音響：福澤裕之
衣裳：前田文子 振付：クッ・スホ 演出助手：城田美樹 舞台監督：北条孝
出演：
キム・ジンテ ：大地（土地のリーダー）
イ・ボンリョン：ひばり（その娘）
チョン・テファ：たぬき（大地の従者）
勝村政信 ：カケル（リゾート開発にやってくる 兄）
成河 ：アユム（同 弟）
梅沢昌代 ：フユ（大地の元妻）
キム・ジョンヨン：かめ（大地の妻）
チョン・エヒョン：うぐいす（島民 巫女）
カン・ハクス ：つる（島民）
ソ・サンウォン ：カラス（島民）
チョン・ジュンテ：かささぎ（島民）
キム・ユリ ：うさぎ（島民）
千葉哲也 ：さる（流れ者）
ちすん ：ひよこ（流れ者）
谷川昭一朗：牛蔵（温泉を探す）
酒向芳 ：馬蔵（温泉を探す）
森下能幸 ：土蔵（温泉を探す）
山中崇 ：ねこ（本土から来たカメラマン）
キム・シユル：もぐら（ねこと友達になる）
朴 勝哲：楽師
江部北斗：楽師
キム・ムンシク：楽師
2013/05/12（日）晴 1:00-3:54PM（1'23/休21/1'05）最前方中央 客席7割?（600?人）
客層：大人中心に幅広く。女性過半数。
客入れ：ロビーに温泉街ブース、足湯ならぬ手湯、マッサージ、射的、チジミほか
茶屋。100〜500円。最前10列目〜21列。後方に空席。折り込みチラシはロビー置き。
パンフなし。物販。パンフ B5 800円。 カーテンコール2回5分。
海外アーチストと共同制作の企画第2弾は、鄭義信作、韓国で活躍するソン・ジン
チェク演出にて。パンフによると新宿梁山泊へ書き下ろした「青き美しきアジア」
のリメイクとか。
舞台。広く土色の一面広場。中央に木を模した、結び繋いだ布束。広場の周囲に
ベンチ、外にバンドや衣裳ラック。
お話。アジアの小島。温泉リゾートを当てこんだ兄弟がやってくる。彼らの親は
島を捨てた人間という因縁がある。先祖代々の土地を守ろうとする古老と対立。
その一方、弟と古老の娘はロミジュリと恋に落ちる。村内も掟を巡り、擦った揉んだ
が絶えない。
ともに幸福を願いながらすれ違う人々の悲喜劇。ありげなドラマも異なるとは言え
普遍の問題を浮かばせ、重ねて気づきが多いものとし。深刻になるドラマに韓国の
パンソリら歌唱が力強く、絶望に明かりを灯すようで素敵。苦言を呈するニヒルな
千葉と、楽天なちすんの漂泊する二人の離れた視点が世界に風通しをよくし。
また、温泉掘りおやじ役者三人衆が箸休めに笑いをとり、観客弄りの絶やさず。
韓国演劇らしい気配り、サービス精神が暖かい。役者。抜群の身体能力をともに
みせた勝村政信、成河兄弟役。物語と世界を背負って立つ、キム・ジンテの古老役
その大きさが印象。
[月間一覧］