＠初台 新国立劇場小劇場(2013/9/10-29 20ステージ)
http://www.nntt.jac.go.jp/
全指定 A席5250円 B席3150円 Z席1500円
作：マイケル・ホリンガー 翻訳：平川大作 演出：小川絵梨子 美術：二村周作
照明：松本大介 音響：秦大介
出演：
段田安則 ：エリオット（第一ヴァイオリン）
相島一之 ：アラン（第二ヴァイオリン）
加藤虎ノ介：ドリアン（ヴィオラ）
伊勢佳世［イキウメ］：グレイス（新メンバー ）
近藤芳正 ：カール（チェロ）
2013/09/14(土)曇 1:00-2:53PM(1'50)奥側前方 客席ほぼ満員(400人)
客層：中高年が目立つ大人客席。女性過半数。
客入れ：斜に置かれた正方ステージを四方囲み。サイド3列、前後8列、
バルコニー1列。折り込みチラシ厚め。パンフ 顔写真付き配役1枚。
物販。パンフ B5 1000円。 カーテンコール2回1分。
舞台。大理石床の島舞台、両側面に同床スロープと突先に門型。
お話。ＣＤがグラミー賞受賞というアメリカを代表するクワルテット。すばらしい
ハーモニー、高いメンバーシップの裏側では危うい人間関係からのいざこざの火種が
絶えず。折しも天才肌のメンバーがトラブルを起こして解雇され。ホワイトハウス
での晩餐会目前とあって、新メンバーを急遽オーディション。すったもんだあるも、
即戦力が入り万事解決。と思いきや、万事に細かいエリオットが演奏だけでなく
我を張りだして、たびたび中断。新たな問題も絶えずして…。どうなってしまうので
しょうか。
和すれども妥協せず、五人の個性のぶつかり合いがスリリングな会話一本劇。
音楽同様「転調」の醍醐味があちこちにあり、はらはらと期待を満たしてくれ。
物語はシンプル、事情を抱えた登場人物の描き方は割り切れなさも含めて、ともに
きっぱり力強い。ユーモアとウィットに富んだ会話は小気味よく、シニカルな苦みも
気が利いている。演出は明晰、スピード、テンポ、間合いとも上々。
この後彼らはどうするんだよ〜と手厳しいラスト、なるもいい演奏、活きのいい
会話劇なれば、後味は悪くなし。役者。持ちキャラと登場人物が合い、巧みに
演じられる自然体がええ感じ。
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