＠初台 新国立劇場 小劇場 THE PIT(2013/10/08-27 21ステージ)10/15,22休演
http://www.nntt.jac.go.jp/
全指定 A席5250円 B席3150円 Z席1500円
作：クリストファー・マーロウ 翻訳：河合 祥一郎 演出：森新太郎［演劇集団円］
美術：堀尾幸男 照明：中川隆一 音響：藤田赤目 衣裳：西原梨恵
ヘアメイク：佐藤裕子 演出助手：城田美樹 舞台監督：大垣敏朗
出演：
柄本 佑 :エドワード二世
下総源太朗:寵臣ビアス・ギャヴィストン、兵士、使者、従者
谷田歩 :寵臣スペンサー、貴族、兵士
長谷川志 :ボールドック、貴族、兵士
窪塚俊介 :ケント伯爵エドマンド、兵士
中村 中 :王妃イザベラ
安西慎太郎:王子エドワード、司祭、使者
石田佳央 :モーティマー、兵士
大谷亮介 :ランカスター伯爵、修道院長、兵士
原 康義 :ウォリック伯爵、ウィンチェスター司教、兵士
木下浩之 :ペンブルック伯爵、トラッセル、兵士
瑳川哲朗 :老モーティマー、ライス・アブ・ハウエル、兵士
大鷹明良 :アランデル伯爵、マトレヴィス、貧者１、貴族
中村彰男 :レスター伯爵、貧者２、貴族、使者、兵士
西本裕行 :ライトボーン、ジェイムズ、貧者３，兵士
小田豊 :コヴェントリー司教、ボーモント、エノーのサージョン、兵士
石住昭彦 :カンタベリー大司教、ガーニー、ルヴェーヌ､兵士
2013/10/20(日）大雨 1:01-4:05PM(91/休15/73)最前方上手 客席ほぼ満員(320人)
客層：中高年多め、後平均30才代。女性過半数。
客入れ：折り込みチラシそれなり。無料で相関図配布。物販。パンフ B5 800円。
読み物充実。カーテンコール2回2分。
円の森新太郎が演出する、エリザベス朝時代の作家・クリストファー・マーロウ作品。
舞台。金ぴかのフラット壁部屋。侵食されたようにまだら。正面中央に開口。手前
下段は通路、降りてしばしば本音語り。
お話。14世紀イギリスの愚王 エドワード二世。王位を継承まもなく、ゲイの恋人
ギャヴィストンを呼び戻し、人目もはばからぬラブリーＢＬ生活。貴族や司教は
権勢を集めるギャヴィストンを一時追い払うが、王のわがまま放埒は止まらない。
王を愛しても報われない王妃はギャヴィストンのみならず、愛人と組んで王とも
敵対する。
モンティパイソンかと思ってしまうほどに、滑稽でシニカル。男色に溺れる若旦那に
業を煮やす敏腕おやじ番頭達の図。長大なギャグ髭＋へなちょこ言動の王様に
柄本佑。人を食ったようなシリーな脱力演技がユニーク、愉快。ギャヴィストンは
ロックスターか歌舞伎町のチンピラかという破天荒。敵対するオヤジ達は黒スーツに
髪はポマード堅め。ゴリゴリとした濃い演技で王様と相対。モンティパイソンと
フィルムノワールの相対、共存が面白く、美味しすぎ。あとは二転三転のはかりごと、
裏切り、復讐の連鎖。どうしようもない人の愚かしさを、笑いをまぶして描くけど、
結構冷徹で残酷。終盤の重厚なドラマと揺れ戻しもまた見応えあり。森新太郎、引き
出し多し。
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