＠三軒茶屋 シアタートラム(2014/02/05-16 14ステージ)
http://setagaya-pt.jp/
全指定 一般5500円 高校生以下・U24チケット2750円
企画・監修：野村萬斎 作・演出：倉持裕[PPPP] 振付:黒田育世[BATIK]
美術:掘尾幸男 衣裳:太田雅公 音響:高塩顕 照明:杉本公亮
ヘアメイク:宮内宏明(M'sfactory) 曲(「花子」):谷口尚久 映像:荒川ヒロキ、
野々村季彩(stack pictures)演出助手:渡邊千穂 舞台監督:橋本加奈子(SINGKENKEN)
プロダクションマネージャー:勝康隆 技術監督:熊谷明人 演出部:松浦孝行
大道具:水森利明(SePT舞台美術部)、村上舞台 背景:拓人
小道具:福田秋生(ゼペット)、高津映画装飾 劇中イラスト:畠山直子
宣伝美術:相澤千晶 宣伝写真:間仲宇 制作:大下玲美
企画制作:世田谷パブリックシアター 主催:公益財団法人せたがや文化財団
後援:世田谷区 平成25年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業
[葵上 あおいのうえ]27分
近藤公園[大人計画]：夫
西田尚美：妻
黒田育世、宮河愛一郎：女
[花子 はなご]36分
小林高鹿[PPPP] ：夫
片桐はいり：妻
近藤公園 ：風見
[班女 はんじょ]46分
片桐はいり：実子
西田尚美 ：花子
近藤公園 ：吉雄
2014/02/05(水)晴 7:05-9:21PM(27/休10/36/休16/46)中段中央 客席満員(220人)
客層：大人中心、中年層多め、20-30才代は3割かな。女性過半数。
客入れ：最前B列の通常。折り込みチラシ極厚、取り落とし注意。パンフ B5 2ページ
挨拶、配役、スタッフ。表裏表紙カラー。物販なし。カーテンコール各1回 最終2回
1分。
企画シリーズ現代能楽集、最新。今のっている倉持裕の翻案演出。3作品に共通する
のは恋する花子。
舞台。葵上。中央より下手、斜に置かれた深紅の2段平台、頂上にベッド。上手に
巨大な壁。床はやがて黒リノリウムの海。花子でリアルなお茶の間と工場。
班女でまた深紅の机とラック。
お話。葵上。娘の夜毎の夢に物の怪が現れ、恨み辛みしたい放題。
花子。町工場の社長は浮気逢瀬をしようと、妻には修行と偽り、出入り業者を
身代わりに仕立てるが。
班女。恋人を待ち続ける浮き世離れした女を囲い、養っている漫画家。待つ女と
して街で有名な彼女がネットワーカーに奪われるようで気が気ではない。そして
リアル恋人がやってくる。
めざましくアップデイトされた能楽集。ダンス。コメディ、ストレートプレイ。
三者三様味わい違うパフォーマンスショー。踊る葵上、踊るのは六条の生霊な方ね。
マシンガン攻撃。空中浮遊イリュージョンでスパイス。デュオダンスでひどい
やり口に相方引いたり。エンタメな呪い演出に、育代さんのがっつり純ダンス。
ダイナミックの連続に、静謐な哀感を醸すラストを堪能するねこ。
花子。これも歌って踊ります。ポイントの隠す算段に工場職人ならではの装具
つかい。座布団２枚。はいりさんの強妻／愛情過多ぶり。意外とセクシー、
ひげの高鹿さん。
班女。ネットワーク世界を世間として、夢想と現実の曖昧な狭間を置いて巧し。
愛を無くして、愛を得る、屈託した喜悦にふるえる、内向する漫画家が堪らない。
はいりさんの引きなのに強烈に屈託した演技が印象。