＠渋谷 シアターコクーン(201453ｰ25 27ステージ）
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/
全指定 S席9500円 A席7500円 コクーンシート5000円
@大阪 シアターBRAVA！ 5/30-6/2 6ステージ
作・演出：赤堀雅秋[THE SHAMPOO HAT] 美術：金井勇一郎 照明：原田保
音響：井上正弘 衣裳：十川ヒロコ ヘアメイク：鎌田直樹 擬闘：栗原直樹
振付：池島優 演出助手：坂本聖子 舞台監督：中村貴彦、小林清隆
宣伝美術：榎本太郎 主催／企画・製作：Bunkamura
出演(台本順）：
平成十六年
八乙女光 ：菊池稔（大牟田市のとある小さなヤクザ組織菊池組の次男）
大倉孝二[ナイロン100℃] ：菊池直也（稔の兄）
荻野目慶子：菊池マリ（稔の母）
西岡徳馬 ：菊池国男（稔の父菊池組組長）
キムラ緑子：大場節子（菊池家の隣人金融業を営む）
尾上寛之 ：大場茂一（稔の幼馴染）
太賀 ：大場順（茂一の弟）
江口のりこ：菊池道子（稔の姉スナックのママ）
福田転球[転球劇場]：長嶺八郎（スナックの常連客）
安藤聖 ：田島典子（スナックのホステス）
近藤公園[大人計画]：袴田俊彦（刑事）
駒木根隆介：花輪大輔（刑事袴田の部下）
昭和三十八年〜四十三年
八乙女光 ：クニオ（若き日の菊池国男） 大倉孝二：安西一（クニオの先輩）
尾上寛之 ：兵頭健（クニオの友人）
太賀 ：丸山正二（クニオの友人）
荻野目慶子：ナンシーさん（売春スナックの女将）
大和田美帆：マリ（若き日の菊池マリ）
江口のりこ：時枝（売春婦）
安藤聖 ：傘子（売春婦）
福田転球 ：馬場勝也（ヤクザ）
キムラ緑子：菊池君子（クニオの母）
萩原亮介、野口卓磨、木原勝利、渡部祐希：市井の人々
2014/5/4(日)晴 5:02ｰ8:04PM(1'13/休15/1'32)前方中央 客席9割（650人？）
客層：20才台中心に女性8割。赤堀雅秋作品ではかつない若やぎ。
客入れ：最前Aの張り出し舞台。折り込みチラシなく、配役表、アンケート用紙とも
ロビー置きのエコ仕様。今回だけ？。物販。パンフ1800円 カーテンコール2回2分。
赤堀雅秋、シアターコクーン初登場。
舞台。煤けた灰色床と壁の一面。原っぱ、リビングなど調度、美術持ちこみ式。
お話。駅前はシャッター商店街、凋落の元炭鉱町・九州大牟田。人心もまた荒廃、
落ち目のヤクザは一家総出で殺人計画。感情に走る母親、それに身勝手な正義感を
貼り付ける父親。バカな両親を冷静にみながら、仕事をとっと終えたい息子。
繁栄と凋落、忍び寄る凶相。今の心象風景にずばり合致するタイトル。ここで
描かれる現場はせい惨を極めて、ピカレスク、ノワールらロマンのかけらもなし。
禍々しくて、愚かしい人の時間が充満、過ぎてなぜか笑っちゃう折々。出自様々の
曲者役者達ががぶり四つで取り組み、見もの。キムラ緑子のやさぐれ芝居３態に
痺れ、誰にも止められない狂奔する荻野目慶子を久々に観て、黒い快感を覚える
ねこ。コクーンと空間は広がっても、スズナリ同様の高い密度で赤堀雅秋世界を
充足していて、見事と思うねこ。
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