＠三軒茶屋 世田谷パブリックシアター(2014/5/20-6/8 20ステージ)
http://setagaya-pt.jp/
全指定 一般S席7500円 A席5500円 高校生以下 一般料金半額 U24 一般料金半額
友の会会員割引S席7000円 せたがやアーツカード会員割引S席7300円
作：リチャード・ビーン 翻訳：小田島恒志 演出：森新太郎[演劇集団円/モナカ興業]
美術：二村周作 照明：佐藤啓 音響：藤田赤目 衣裳：半田悦子
ヘアメイク：川端富生 アクション：渥美博 映像：冨田中理 演出助手：城田美樹
舞台監督：澁谷壽久 宣伝美術：三堀大介 主催：公益財団法人せたがや文化財団
企画制作：世田谷パブリックシアター 後援:世田谷区
出演：
内野聖陽[文学座]：デイヴィツド・コステロ（ＩＲＡのNY支部リーダー）
浦井健治：マイケル・ドイル（ＮＹ在住の消防士、ＩＲＡメンバー）
明星真由美：エリザベス・ライアン（ＩＲＡメンバー）
町田マリー[毛皮族]：カレルマ（プエルトリコ系の女性）
黒田大輔：トム・ピリ一・コイル（NY市警、ＩＲＡメンバー）
小林勝也[文学座]：フランク・マカードル（ＩＲＡ幹部）
成河(ソンハ)：ルエリ・オドリスコル（ＩＲＡメンバー）
2014/05/30(金)晴 7:02-10:04PM(1'14/休15/1'31)2F中央 客席満員(600人)
客層：20-30才代女性9割。男性は付き添いと単独おじさん。
客入れ：通常客席。折り込みチラシそれなり。パンフA4両面。事前知識として
ＩＲＡの変遷と掲載。物販。パンフ Ｂ５ 1000円。休憩中トイレは外部も案内。
カーテンコール３回２分。
日本初演作品。気鋭の円・森新太郎演出、男ぶりがいい俳優を中心の配役。
舞台。レンガ壁のアパート。正面上手、窓際にシンク、つがってバスルームドア
なぜか脇の壁にギター貼り付き。手前下手にソファセット。下手袖が寝室設定。
お話。ニューヨークを舞台、反英国テロ活動を展開した「アイルランド共和軍
（ＩＲＡ）」メンバーの葛藤を描く。時代は血の日曜日１９７２〜同時多発テロ
事件２００１まで。
背景はぴんとこずも、戯曲の力で圧倒、引き込まれるねこ。背景を知らず、台詞の
もつ意味が薄くなるのは残念、も。信念と挫折の葛藤、理不尽な世界にある小さな
人間の苦しみと慈しみが普遍のものとして、心に良く響き。演出の案配の良さも
特筆。男芝居中心、ドライでハードボイルドも、中身はジューシーなたこ焼きじゃ
なくて、でも実に旨い創りこみがされ。さすが森新太郎。幕間のニュース映像が
親切。アイルランドの三色旗を織り込みながら、モンドリアンのコンポジッション
になる(紛れ込む）映像が粋で、暗喩としてもばっちり。座布団三枚プレ。
役者は個々、アンサンブルとも闊達、人間味豊かに演じ。無慈悲な展開でなお
（こそ）輝いて素敵。悲しいけどとても嬉しく感じるねこ。舞台、ＴＶとも進境
著しいソンハ君。犬のように良く動いて、しゃべり、ちと哀しい存在で印象に残り。
内野さんは堂々と、ちと老けて魅力的。町田マリー、明星真由美 ともに気を
吐いて堂々。
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