＠新宿 SPACE 雑遊(2014/09/13-21 12ステージ)
http://www.zatsuyu.com/
全自由 前売り3900円、当日4200円 割引公演前売3600円、当日3900円
作・演出：早船聡[サスペンデッズ] 照明：工藤雅弘（Fantasista?ish.）
音響：荒木まや 舞台監督：大友圭一郎＋金子裕明 美術：坂本遼
宣伝美術：河野文明 票券：須藤千代子 企画・制作：大槻志保
製作：自転車キンクリーツカンパニー
出演：
天光真弓[劇団青い鳥]：木崎芳江
歌川椎子 ：木崎尚子(長女）
弘中麻紀[劇団ラッパ屋]：村上美奈子（次女）
大村沙亜子：村上沙希（美奈子の娘）
久松信美：梶山輝彦
仲井真徹：梶山耕介（輝彦の息子）
松坂早苗：田辺美智子
2014/09/16（火）曇 7:34-9:23PM（1'48）中段中央 客席超満員（70人）
客層：中年層、20-30才代。女性7割。
客入れ：開場時30人ほど。先着順で予約と当日の区別なし。ベンチ2列、
ひな壇に椅子4列。誘導随時、満席の後席追加。折り込みチラシそれなり。
パンフ B5 3ページ。物販なし。カーテンコール1回1分。
久々にみるねこ。サスペンデッズ 早船聡の作演出にて。
舞台。昭和の居間、和洋折衷。フローリングにラグ敷き、ソファと楕円テーブル。
両脇にチェスト。クッションともしっかりとシンメトリ。下手が玄関。開口が手前、
奥に廊下一部。上手引き戸から台所ら。上手壁際にサイドボード。下手〜風景写真の
小パネル。
お話。実家住まいの長女と、夫に逃げられた老いた母親。完璧主義で気位が高く、
口うるさい母親に囚われた長女を、早々に逃げ出した次女はいらいら。しかしステー
ジママな彼女もまたしらず娘に同じようなことを。長女には親しく思う男性があり
彼は親離れしない彼女を助けたく思っている。内緒の交際だったが、あることを
きっかけに家族、母親の知るところに。彼をすっかり気に入った母親の姿に、
娘は堪らない思いを抱くが。
ジテキン版ガラスの動物園。袋小路な親子関係の面倒なとこをリアルに、また
シリアス逆転間のおかしみをもって描く悲喜劇。親子二代にわたり、広く共感できる
だろう物語をややデフォルメのキャラと一層深刻な設定でスパイシーに仕上げ。
旨いなあと度々舌鼓を打つねこ。しっかり母娘を対峙させる終盤にほっこり、
うすら泪を浮かべたりするねこ。演出を汲んで、俳優はとっても案配よく演じ。
複雑な心境を判りやすく演じてみせて、もう見本のような好演ぞろい。
[月間一覧］