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 世田谷パブリックシアター「炎 アンサンディ」

 @三軒茶屋 シアタートラム(2014/09/28-10/15 19ステージ)休演10/6
 http://setagaya-pt.jp/
 全席指定 一般6500円 高校生以下3250円 U24 3250円 友の会会員割引6000円
 せたがやアーツカード会員割引6300円
  @兵庫 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール 10/18 1ステージ

 脚本:ワジディ・ムワワド 翻訳:藤井慎太郎 演出:上村聡史[文学座]
 美術:長田佳代子 照明:沢田祐二 音響:加藤温 衣装:半田悦子
 ヘアメイク:川端富生 演出助手:千田恵子 舞台監督:大垣敏朗
 プロデューサー:浅田聡子 企画・制作:世田谷パブリックシアター
 主催:公益財団法人せたがや文化財団
 出演:
 麻実れい:ナワルNawal
 栗田桃子[文学座]:ジャンヌJeanne(ナワルの双子の娘)、
      ナジーラNazia(バナワルの祖母)
 小柳友 :シモンSimon(ナワルの双子の息子)、兵士Milicien(民兵)
 中村彰男[文学座]:ラルフRalph(シモンのボクシングコーチ)、
      エルハームEhame(産婆)、アントワーヌAntoine(元看護士)、
      アブデサマドAbdessamad(ナワルの生まれた村の長老)、
      門番Le Concierge(学校の門番元クフアール・ラヤット刑務所の守衛)
      男 L' Homme(戦争写真家)
       シャンセディーヌChamseddine(南部地城・抵抗勢力の精神的リーグ〜)
 那須佐代子:サウダSawda(ナワルの友人)、ジハーヌJihane(ナワルの母)
 中嶋しゅう:エルミルHermile(公証人)
 岡本健一:ワハブWahab(ナワルの初恋の人)、男L' Homme(墓地管理のアルバイト)、
      医師Le Medecin(クフアール・ラヤット孤児院の医師)、
      ガイドLe Guide (観光地化したクフアール・ラヤット刑務所のガイド)、
      マラクMalak(ジャンヌが訪ねた老人)、ニハッドNihad

 2014/10/9(木)晴 7:02ー10:10PM(1'16/休15/1'36)中央後方 客席満員(190人)
 客層:大人中心、高校生グループもあり。女性7割。客入れ:三方囲み。最前C列から
 8列、サイド2列。正面向きの演出中心。折り込みチラシそれなり。パンフ A4両面。
 物販。パンフ A5 500円。内容充実。カーテンコール2回1分。

 舞台。コールタールのような黒い地面。炭にがれき。後方に紅い面。調度は学校椅子
 3のみ。
 お話。難民の苦境をみるに耐えかね、政治リーダーを暗殺・長く投獄された女性。
 子供達に父と兄を探しだし手紙を渡すようとの遺言で託される。友人とともにペンと
 歌であらがった過去と後の出来事、兄妹の探査行を交互、重ねて描く。

 がつんとくる力作。冴えた構成、丁寧な演出。無政府、非暴力主義であらがった二人
 の顛末を骨太に描いて社会派どまんなか。贅肉がないタイトでソリッドな空間作りが
 醸す緊迫感、研ぎ澄まされた役者芝居も心地よいと浸るねこ。終盤、驚きのオイディ
 プス王展開。それまでと最後の割り切れないものを和す行動にさらに驚かされ。
 ラストの家族の情景もまた。唸ってしまったですねこ。役者、こんなにもできる
 んだという驚きを新たに。麻実れいさんの声、目線、有様の力強さにまいるねこ。
 岡本健一さんのなんでもこいな役変わりぶりにニヤリねこ。

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