＠渋谷 Bunkamuraシアターコクーン(2015/04/04-25 23ステージ)休演4/6,13,20
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/
全指定 S10000円 A8000円 コクーンシート5000円 中２階立見3000円
作：ネルソン・ロドリゲス 上演台本・演出：三浦大輔[ポツドール]
翻訳・ドラマターグ：広田敦郎 美術：田中敏恵 照明：大島祐夫 音響：中村嘉宏
衣裳：原まさみ ヘアメイク：佐藤裕子 映像：＆fiction 演出助手：西祐子
舞台監督：足立充章 翻訳協力：林田富美 宣伝広報：ディップス・プラネット
協力：ブラジル大使館
出演：
内野聖陽[文学座]：エルクラーノ(男やもめ、超カトリック教信者）
寺島しのぶ：ジェニー（売春婦、乳がんへ恐怖）
池内博之 ：パトリーシオ(エルクラーノの弟）
野村周平 ：セルジーニョ（エルクラーノの息子）
宍戸美和公[大人計画]：おば(エルクラーノと同居する独身ばあさん）
池谷のぶえ：おば(同上)
木野花 ：おば(同上)
米村亮太朗[ポツドール]：娼館の女将、警察署長
古澤祐介 [ポツドール]：メイド、医師
榊原毅[三条会] ：牧師、ボリビア人の泥棒
2015/04/04(土)曇 7:05-9:41PM(1'26/休20/48)最前列上手 客席ほぼ満員(740?人)
客層：大人客席、海外ゲストあり、女性8割。
客入れ：折り込みチラシそれなり。パンフなし。物販。パンフ A4 1800円
ロビーで、作品執筆当時のリオの生活写真展併設。
9:39PM終演、カーテンコール4回2分。
ブラジルの作家1960年作品 映画化もされたとか。ねこ初見。
舞台。ガウディの建築物みたい、曲面が連続した白一色のお堂。両階段から二階と
三階部分。背景に十字架がてんでに林立。床面に庭に面した部屋装置とか移動式。
お話。妻を喪った痛手から立ち直れないマッチョな夫。兄を憎む弟は娼婦と貶めよう
と画策。2人は出会い、夫のタガは外れ、予想外に娼婦は恋心を抱くようになる。
一方、おばあちゃん子な息子はそんな2人をみて、自暴自棄となって…。
家庭崩壊をゴリゴリと描く、シニカルコメディ。恐怖がベースにあり、屈託した
複雑な心理を綴るけど、いずれも行き着くところ動物的。理性と狂気の狭間から
踏み外す、こらえ性のない愚か者達ばかり。節操がなく、悲劇まっしぐらな言動を
真顔ギャグと笑っちゃうねこ。そこらむしろ爽快で、ダメ人間への愛情も感じさせて
好きねこ。ブラジル音楽を流しての場面展開にセンス、どうしようもないラスト後の
サウダージ感◎。演出演技ともしばしばモロ出しで体当たり、美学もあり、嫌らしさ
はなく魅了。
内野聖陽、寺島しのぶ、池内博之 三つ巴でかっちり。野村周平君はやられちゃって
悲惨だけど、納得できる美貌と危うさあり。おさがわせの三婆、宍戸、池谷、木野花
がうざったくて愉快。池谷さんの過剰さはギャグ、木野花さんの的確な演技は無駄な
気にもさせられ。イ○○○○○なのよ！！の絶叫は演劇史に残したいねこ。古澤君の
黒人系メイドは似合いすぎ。
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