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 サードステージ ニッポン放送×鴻上尚史「ベター・ハーフ」

 @下北沢 本多劇場(2015/4/3-20 21ステージ)
 http://www.honda-geki.com/honda.html
 全指定7800円 U-25チケット3900円
  @大阪 サンケイホールブリーゼ 4/25-26 3ステージ
  @よみうり大手町ホール 5/3-5 4ステージ

 作・演出:鴻上尚史 美術:松井るみ 音楽:河野丈洋 照明:中川隆一
 音響:原田耕児 振付:川崎悦子 衣裳:森川雅代 ヘアメイク:西川直子
 映像:冨田中理 演出助手:小林七緒 舞台監督:澁谷壽久
 宣伝美術:kazepro HP制作:overPlus Ltd. 制作:倉田知加子、高田雅士
 プロデューサー:後藤隆志、関歩美 エグゼクティブプロデューサー:松浦大介
 企画・製作・主催:ニッポン放送・サードステージ
 出演:
 風間俊介 :諏訪祐太
 真野恵理菜:平澤遙
 中村 中 :小早川汀(みぎわ)
 片桐 仁 :沖村嘉治

 2015/04/16(木)晴 7:03-9:05PM(2'00)最前方下手 客席超満員(370?人)
 客層:大人よりに幅広く、女性7割。
 客入れ:前売り完売。当日券予約分も完売、25人帰ってもらったとか。
 折り込みチラシそれなり。ビニール袋入り。いつものごあいさつ1枚、パンフなし。
 物販。パンフ B5 1500円。戯曲本2615円。カーテンコール3回2分。

 鴻上尚史書き下ろし新作。
 舞台。ジグゾーパネルパネルにマッピング投影。調度は最小限を持ちこみ式。
 お話。出会い系サイトで2年の往還、リアルデートで身替わりを立てたことから
 始まる、混戦恋愛模様。それぞれの事情にトランスジェンダーを含めてのアップ
 デートでいて普遍の恋愛劇。

 特異な設定もきっと共感できる、孤独となればこそ想う気持ち。すったもんだが
 止まらない込み入った恋愛をコミカルに展開、笑いながらしゅんと切なくシニカルな
 折々がすっと沁み。80年代から変わらないエバーグリーン、鴻上作品の魅力が
 味わえる快作と思うねこ。キャストは当て書きですよねと、個性を発揮して活き活き
 と演じ。風間さん。いい人だけど、仕事優先とか時に無慈悲な今時青年を佇まいから
 して好演。片桐さん。恋愛偏差値が低い、それも中年男性という痛くも滑稽な役柄、
 かわいいおじさんぶり○。中村さん。本人の人生も重なり見え、逞しいけど弱い、
 そこここの叫びが刺さる。ピアノ弾き語りの歌が切なくて素敵、感涙ねこ。
 真野さん。キュートで意地っ張り、ハラハラとさせられ、見守ってあげたい気持ちに
 なるねこ。

 アフタートーク 9:12-9:34PM(22)ほとんど居残り
 出演者全員、鴻上尚史

 鴻上 疲れちってと、ヘロヘロ口調で俳優達を呼び入れ。いいたいことはない!、
  どうぞ(といきなり振る)今回の芝居で思うこと。作品について、なんでと作家に
  聞くのはやぼですからね。
 風間 人でわいわいとチームワーークよく。
 真野 楽しい、大変さも含めて。こんな楽しくてもいいのかと(これまでの舞台も
  楽しかったよねとフォロー入り)(真野は一番しっかりしている)しっかりしない
  といけないと思う(食いかけのドーナツが稽古場にあって、だらしないのは誰だ
  エピソード)
 中村 楽しい楽しいカンパニーです。
 片桐 今日はみんなで鰻を食べてきたので元気(鴻上 四人だけで?)(プロデュー
  サーにごちそうになった、鴻上さんは別件でいなかったとか)
 鴻上 昨日は二回公演でしんどかったからね。

 風間 汀とすれ違う、ナイフの場面はずーんとくる。
 鴻上 (刺し方が変わっている)あの刺し方は稽古場でやってみて。
 中村 おもしろい(鴻上 コントじゃないから)じゃないのかい!。
 鴻上 コントじゃないとエピソードを紹介。昨日のアンケートでベランダのコントが
    面白かったというのがあった。コントじゃないから。
 片桐 (稽古場で片桐がぼけを返してきたエピソード)僕に聞いてきたらコントに
  する。演劇とコントの違いについて。コントはアピール、演劇はこっちに
  入っててもらうことを実感しながら。
 
 (一緒に食事に(当人は否定しても片桐さんが忙しくて)いけなかったけど)
 風間がレンタカーを借りて四人で中華街へ食べにいった(劇中シーンのよう)。
 運転はずっと風間。片桐さんは免許をもっているけどペーパーでできない。
 運転免許をとった時これでももう車を運転しなくていいと安堵したとか。

 中村 それぞれの昔の恋愛をしゃべって。片桐さんだけ経験がない。
 片桐 恋愛には足を踏み入れない、いいなと思ってもその人の周りをぐるぐる回って
  いて、その内別の男がやってくる。傷つけたくない。恋愛とコミットしたいなと。
 中村 わかる、身を引く気持ち(片桐さんは始まってもいないけどね)
 鴻上(鴻上さんは最近どうですか)恋愛してる。この前振られてびっくりした。

 (稽古場では諏訪の気持ちわかる派と沖村派に分かれた。)
 真野(稽古中、相手役の風間が自分が悪いように言ってきたことがあって)
  そんな優しさはいらないので。私にもプライドがあるから。
 (風間 ちょっと弁解。高まらなかったのは自分到らなかったからと思って)
 鴻上 2回言ってたね。
 片桐  風間君がそうした気持ちもわかるけど。

 最後に一言。片桐 がんばって生きて。命は大事、健康も。
 中村 恋愛劇に普通にトランスジェンダーがいるのが気持ちいい。鴻上さんが
  書いてくれて、お客さんが笑ってくれて幸せ。認知してくれたのだと思う。
 真野 いろんな人から成長したねといわれ。恋って素敵とみて思ってくれたら、
  いろいろあるけど人生は楽しいと。
 風間 今日のこの舞台しかみることはできない、いろいろな人に今日のことを
  話してもらえたらと(言いたいことはないっていたのに結構喋ってると片桐さんに
  つっこまれる)
 鴻上 当日券でかえってもらった人がいたこと、感謝の言葉。

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